先週以来、一部で話題になっているLarrabeeがコケたという話(「後藤弘茂のWeekly海外ニュース 仕切り直しとなったLarrabeeの何が問題だったのか(PC Watchより)」などを参照)。
Intel社がグラフィックスでうまく行ったためしがあるか、というよりグラフィックスに限らずソフトウェア頼り(デバイスドライバ含)のものがうまく行ったためしがあるか、ということなので、最初からうまく行くはずもないと思っていた(決めうちするのはよくないが、大企業の恵まれた開発環境でやっている限り無理だと言っておこう)。究極のヘッドハンティングならぬ企業買収をすればいい(nVIDIAなど。実際にはシナジー効果を得られないのでやらないだろうが)という意見もあるが、それをやっても中庸のものしかできないのは、もう企業風土だといっても言い過ぎではないと思う。
私的にLarrabeeがコケるのは気にも留めていないが、Larrabeeコアの流用が、もしも次世代プロセッサSandyBridgeに入っていたとしたら…と思うと、どうしても気になってしまうのである。
SandyBridgeは、真にグラフィックスコアを統合する始めてのIntelプロセッサ以上に、Mobileとしての素性のいいプロセッサであることは、Intel Israel担当であることから明らかだが、Timnaの悲劇(Direct Rambus DRAMインタフェースを統合したことで失敗、キャンセル)を目の当たりに見ている私としては、プロセッサコア以外の部分でコケたり、遅延したりすることを恐れる。無論、SandyBridgeに統合されるグラフィックスがLarrabeeであるとは明言されていないが、時期的に…、時期的には…(苦笑)。
ま、今は杞憂であることを祈るしかない、か。
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