- その1:いうほど速いのか?
- その2:タスクバーは便利になった(と思う)
- その3:ガジェットも固定されなくなったが…
- その4:デフォルトがうざったくなくなった!
- その5:ファイルコピーが確かに速くなった(特に100MB超)
朝の忙しい時間であっても、すぐにこのくらいは列挙できるし、まだ書こうと思えば書ける。
そんなわけで、続きはまた後刻。
後刻としていたが、結局日付を超えて、以下は11月3日に加筆。
では、その1からその5まで、簡単に以下に述べていこう。
その1:いうほど速いのか?
──と書けばおわかりのとおり、言うほどは速くない。というのもVistaからのアップグレードというだけでなく、Vista Service Pack 2ではそれなりのチューニングが施されているほか、余計な機能・サービスを削ぎ落としてあったため、Windows 7だから速くなったという印象はまったくと言っていいほど感じられない。Windows 7をクリーンインストールすれば、また違った印象を抱く可能性は高いと考えるが、Vistaが遅いという神話(初代は遅かったがService Pack 1以降は言うほどのものではなかった)と同じく、Windows 7は速いという神話に過ぎないというのが正直なところだ。
その2:タスクバーは便利になった(と思う)
基本的なアーキテクチャはWindows Vistaと同じなので、Windows 7は主にブラッシュアップと見た目の違いをアピールすることが強く求められる。その中の一つがタスクバー(と関連するスタートメニュー)で、どういっていいのかは何ともいえないところはあるが、慣れてくれば便利だと感ずるようになっている。慣れの問題というのはあるが、使い勝手が悪いと感ずるものは使わなくなるので、Vistaのタスクバーに戻すことができるようになっていても、これを戻さないようにしている現状を見れば、大いに満足はしていないものの、不満はないとなるだろう。正直、便利になったとは思うが、これも言うほどのものかといった印象である。
その3:ガジェットも固定されなくなったが…
ガジェットはVistaを使い始めて1か月程は表示させていたが、時計以外の使い道が見いだせず、加えて一方向に固定されてしまうという不便さを嫌い、そんなものもあったのだ…程度の存在でしかなかった。Windows 7になって、ガジェットがデスクトップのあらゆる所に置くことが可能となったということで、しばらく時計を表示させてはいたが、一週間ほど経った今ではもう消えていただいている。ガジェットという名前は付けられても、所詮は昔ながらのアクセサリ。その昔、Borland社のSideKickも最初のうちは喜んで使っていたが、すぐに使わなくなった私には、この手の類のものは使わないということなのだろう。
その4:デフォルトがうざったくなくなった!
Vistaは、というよりもWindowsの余計なお世話機能は、Windowsの歴史で拡大基調にあったが、今回のWindows 7で初めて減少傾向に振られることになった。もちろん、余計なお世話機能は設定を切ることで機能停止させることは可能だが、デフォルトでは有効になっていることがほとんどだった。Welcome画面(日本ではさらにダサい「ようこそ」画面)など、なぜこんな余計なものを…ということで、最初に表示された後は二度と見ることを拒絶していたが、こういうことをする必要がなくなりはしないが減ったことに意味がある。Windows 7は巷間、初めてハードウェアの性能向上を求めないバージョンアップだと言われているが、これにはデフォルトで余計なお世話機能を無効にしている(あるいは頻度を減らしている)ことが大きく寄与している。歓迎すべき方向だが、一方でこれでいいのか、という疑問も残る。
その5:ファイルコピーが確かに速くなった(特に100MB超)
これも感覚的なものだが、ファイルコピーはVistaになって鬼門の一つだった。最初はXPよりも遅いと酷評され、SP1になってようやく汚名を雪ぐだけのパフォーマンスアップを示したが、それでもXPと同等でしかなかった。これは、本末転倒なメモリ管理(メモリアドレスにコピー対象のファイルをマッピングするのはいいが、大きなファイルになると実行ファイルをメモリアドレス空間追い出してしまい、ファイルコピーをしつつ、メモリアドレスの再配置(場合によっては仮想メモリとのスワッピング)を繰り返す等々)が原因だったが、メモリ管理のチューニングが行われたようで、今までのファイルコピーは何(難)だったんだ、と思わせるほど変わった。
といったところで二日間にまたがった記事は、今回はここまで。
コメント