今回も前回の続きです。時間がないため、取り急ぎ写真のみのアップ。コメントは後刻つけます。
と、いう流れで後刻となりました。これからコメントと追加の写真を追加します。
パリのメトロはそのほとんどが第二次世界大戦前に敷設されたもの(そして半分程度は第一次大戦前に敷設)であり、地下鉄としての歴史は古い。そのためか、我が国のような統一的な駅名版を採用せず、駅によって違いが多く見られる。今回の旅行ではあまりメトロに乗らなかったが、それでも何駅かの写真は撮ってきた。そんなわけで、メトロの駅名版をいくつか見ていこう。
まずは「パレ・ロワイヤル = ミュゼ・デュ・ルーヴル駅」(Palais - Royal Musée du Louvre)。私が初めてパリに訪れた時は、確か単にパレ・ロワイヤル駅と表したような気がするが、とにかく長い駅名である。が、メトロの中ではそれほど長いわけではない。メトロの駅名表記の基本はこのタイプで、濃い青(群青)系のバックに白いゴシック体の文字となっている。そして白タイルだ。
続いては「モンパルナス = ビヤンヴニュ駅」(Montparnasse Bienvenüe)。パリ南部の交通の要衝であるので、乗降客も多い。ここは、基本タイプに類似だが、周囲が白く囲われているのが異なる点である。
続いては「コンコルド駅」(Concorde)。ここはなかなか洒落た感じで、フォントが異なるだけでなく、白タイルにも文字が乱舞する。ただ、すべてがこうなっているわけではなく…
こちらのように、基本タイプに似たようなものもある(ここは路線毎に違う)。ただし、白タイルの形状と素材が異なっているのがポイントか。
そしてこちらは「ラマルク = コランクール駅」(Lamarck - Caulaincourt)。白タイルは基本タイプを踏襲するが、駅名表示は配色は同様だが、タイルとなっているのが大きく異なる。また、周囲に茶色系のデザインタイルが配置され、なかなかいい感じである。これも駅名は長い方だが、遠目に字が小さくて見にくいからか、
このように「LAMARCK」と最初の方だけを記したものもある。いっそのこと、駅名を短くすればいいのに、と思ったりもするがそう単純な話でもないのだろう。
こちらは「アベス駅」(Abbesses)。モンマルトル観光の出発点ともいえる駅なので、乗降客が多い。先ほどの「ラマルク = コランクール駅」の隣駅の関係か、駅名表記のデザインは似たものとなっている。
さらに「アベス駅」に続く「ピガール駅」(Pigalle)。こちらは基本タイプなのだが、上写真は駅端にある駅名表示。何やらとってつけたような印象大だが、横に大きな広告が配置されているため、このあたりにも駅名表示をしておかないとまずいという、RATPの判断なのだろう(苦笑)。
続いては「Saint Georges」(サン・ジョルジュ駅)。やや基本タイプに近いが、駅名表示の周囲に緑と白の縁取りがあることに加え、フォントが細いタイプとなっている。そして言うまでもないが、椅子と椅子との間がかなりあいているのは、人を寝かせないための措置であることは言うまでもない。
そして「シャトー = ルージュ駅」(Château - Rouge)。駅名からは想像しにくいが、ここから地上に出ると黒人の方々が多い地区である。中でも圧巻は近くのプレ通り(Rue Poulet)で、アフロストリートとでも言うべきか、やたらとアフロヘアにしてくれそうな床屋(美容室)やアフロのかつらを売っている店が軒を並べている。
続いては「シテ駅」(Cité)。その名の通り、パリの中心で発祥の地でもあるシテ島の地下にある。ここは駅名版も他駅と違って個性的なほか、照明も丸形でいい感じである。
そして今回のとりを飾るのは「テュイルリー駅」(Tuileries)。メトロの駅は個性的な駅がいくつもあるが、ここもその一つに数えられる。上写真では1940年部分が見えるが、ホームの両側に1900年から10年ごとの印象的な出来事を写真等で表現している。乗客がじっくり見ることはあまりないかもしれないが、それでも面白い演出だと感じさせられた。
といったところで、今回はここまで。
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