15日間の貸し出しサーヴィスを終えたExpress Cardタイプの「UD02SS」。結局、15日フルに利用したわけではなかったが、それでも十分にお試し価値はあったと言える。では、導入するだけの価値はあったのか? 結論から言えば「現時点では必要ない」となる。
無論、この結論は個人差があるのは言うまでもない。私がこの結論に到達した理由は、以下の3点である。
- 電波強度の強いエリアが限定的であり、加えて無線LANサービス等で代用可能なエリアと重なることが多い。
- 室内、あるいは完全な室内でなくとも、一部が閉鎖されている空間においては電波強度が弱いので、1Mbpsを切ることがほとんど。
- 完全な屋外でWiMAXを使うシーンがほとんどない。
特に、私にとって3番目の理由は大きい。300g程度の軽量端末であれば、完全なる屋外での使用は想定し得るが、例えばVAIO type ZのようなMobile PCでは、完全な屋外での使用となることはほとんどない。いいところ、オープンカフェのようなシーンくらいだが、外光の強さを鑑みれば室内の席が空いていた場合、わざわざ外でPCを使おうとはならない。こうなると、屋内で弱いWiMAXではまったく他の通信方法がないならともかく、積極的にWiMAXである必要はないのだ。
また、自宅においては一応、サーヴィス圏内に入っており、接続そのものに問題はないが、どんなに頑張っても1Mbpsを超えることはない。わざわざ窓際に持って行き窓を開けた状態にすれば、通信速度は若干速くなるものの、それでも1Mbpsは超えない。これでは、光ブロードバンド経由の無線LANに勝てるはずもない。
軽量小型端末を用いる真性Mobilerであるのなら、WiMAXに価値は見い出せよう。しかし、他のサーヴィスと比べて本当にWiMAXが優れているかは何とも言えない。価格面でメリットがあるのなら、まだ選択の余地はあるが、自宅及び勤務先いずれもサーヴィスエリア圏内にある私でさえ、この結論である。まぁ、間違いなく言えることは、お試し期間を設けさせるという戦略は正解だとなる。カネを払ってこの結論であれば、二度とUQ WiMAXを使うことはないだろうが、お試し期間とすることで状況が変われば、また使ってもらえる可能性もあるからである。そんな結論を出しつつ、今回はここまで。
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