もう紙(書籍)の時代じゃない。
こう思ったのはいつの頃だったろうか。
鮮度の高い情報が次々とあふれ出てくるWebの世界が侵出することで、情報誌という類の紙情報はあっという間に淘汰される。中でも、PCを当たり前のように使うことのできるユーザを読者としている情報誌は、よほど特色を出さない限りは死を待つしかない。
そしてまた一つ、歴史と伝統を持つ雑誌(情報誌)が消える。UNIX magazine(ユニックス・マガジン)である。3年前から季刊(四半期毎)の発行と、情報誌としてはあまりに鮮度が落ちる選択肢を取りつつも、読ませる内容で長文記事を載せてきたが、「四半世紀ありがとうございました!」(正確には1986年10月創刊なので、23年弱となる。水増しはこの業界につきもの)となった。
今は亡きアスキー(法人としての系譜は続いているのかもしれないが、DNAは失われているようなもの)の全盛期に次々誕生した「○○マガジン」(一方の雄、ソフトバンクは「The ○○」だった)の最後の生き残りと言っていいかもしれないが、完全なる死かというとそうでもなく、既に新装刊された「ASCII.technologies」(ASCIIのロゴが月刊ASCIIのものが復活)に引き継がれた形となっている。
とはいいつつも、UNIX magazineが最終号であるのは確かであり、通巻247号をもって終焉を迎えたことに変わりはない。そんなわけで、最初で最後の発売日購入をし、葬送とすることとした。23年弱おつかれさんでした!
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