Microsoft社は、Windows 7の店頭販売を今年10月22日木曜日に開始すると発表した。
「Since then we’ve made enough progress to feel really good about announcing today that Windows 7 will be in stores beginning October 22nd.」
と、Windows 7 Team Blog内で高らかに宣言されているとおりだが、クリスマス商戦には余裕で間に合わせようということなのだろう。長いWindowsの歴史の中で、これだけ絶好のタイミングでリリースされるのは過去に例がない(Windows 3.0以降及び主系列のWindowsのみ)。
- Windows XPは2001年11月16日。
- Windows 2000は2000年2月17日。
- Windows 98 SEは1999年5月5日(日本語版は9月10日)。
- Windows 98は1998年6月25日(日本語版は7月25日)。
- Windows 95は1995年8月24日(日本語版は11月23日)。
- Windows 3.1は1992年4月6日(NEC版(PC-98版)は1993年5月12日、IBM版及びMicrosoft版(DOS/V版)は1993年5月18日)。
- Windows 3.0は1990年5月22日(日本語版は1991年1月23日)。
唯一近いのがWindows XPだが、このXPもいわゆる9x系とNT系の統合を目指したOSなので、リリースタイミングには十分に気を遣ったに違いない。それに引き替え、Windows Vistaは2007年1月30日に店頭販売開始だったが、あまりのリリース遅延を繰り返したことから、形の上では2006年内リリースとせざるを得ず、企業向けリリースと称して2006年11月30日を無理矢理設定したのが、いかに馬鹿馬鹿しいことだったのかを昨日のことのように思い出してしまう。
そのVistaも「混乱を解消し、あふれる情報を整理し、未来を垣間見せる」という理想から遠く離れて、「混乱を助長し、あふれる情報を逸散し、未来を絶望させる」という現実を見せてしまい、最も大事にしようとした企業ユーザにそっぽを向かれてしまった。その後SP1で、ある程度の問題点は払拭できたが、風評被害はそのまま続き、悪名だけが残ったVista。Microsoft社にとっての悪夢を解消し、今度こそ未来を拓こうとするWindows 7。
リリースタイミングを絶好のものとしたが、さぁて…どう戦い抜くか。
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