「ファイナルファンタジータクティクス」が、ついにというかようやくというか、PlayStation Storeにゲームアーカイブスとして登場した。語るまでもなく、本作は「タクティクスオウガ」の正統的後継作として作られ、およそ12年ほど前の私も楽しみにしていた作品であった。そして中盤にさしかかる前までには、本作は「タクティクスオウガ」を超えるものではないかとの期待も高まったが、あるイヴェントから先はタクティクスではなくパワー一辺倒の戦術となり、終盤には育成してきたキャラクターが色褪せるような強力なキャラクターが次々と参戦。しかも歴史は変えられないという、まぁ当たり前の結論ではあったのだが、大いなる期待を打ち砕かれたものであった。
しかし、過大すぎる期待感を除けば、けっして悪い作品ではなく、時を隔ててみれば良作だったと振り返ることのできるものではあった。そして10年後、PSP向けにリリースされた本作の改良版は、UMDの読み込み問題とは別次元とさえ思える(PS版だってCD-ROMだったのだから。ずっと回転させておけないのはわかるが、一方でメモリは多かったのだし)劣化移植。ムービーはきれいだったが、それだけだった。
というわけで、同じPSPでもプレイできるPS版がメモリースティック経由でプレイできるのはありがたい。思い起こせば、12年前も「タクティクスオウガ」のカートリッジROMと比べて読み込みが遅いとか文句を言っていたような気がするが、これが払拭された本作。今日からプレイしてみたいと思う(時間が許せば)。
(仕事中)
で、2時間ほどプレイした。16:9ではなく4:3なので、左右が黒いが大して気にはならない。スタートしてからのテンポの良さは、PSP版と変わらないような気もするが、やはり最初の面のガフガリオン様「暗の剣」。ここでPSP版の劣化移植を垣間見ることとなったわけだが、PS版は何のひっかかりもなく、あっさり「暗の剣」のエフェクトがッ!
そうなのだ。PSP版の何がダメかといえば、エフェクトが発生するたびにひッかかること。いったい何をどうすればこのような形でリリースしたのかわからン!と叫んでしまうほどだったが、PS版はそんなストレスはない。はっきりいって、PSP版ファイナルファンタジータクティクス(FFT)の存在意義はこれでなくなったと思う。
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