Windows Vistaがリリースされ、早2年と2か月。Windows Server 2008がリリースされて1年が経過した。しかし、これらOSをディープに理解するドキュメントは未だにリリースされていない。Resource Kitは、昔と違って名前のとおり、単にツールキット集に成り果てた。そうなると期待するのは、David A. Solomon氏ほか著作のWindows Internalsの最新版である。
と、以前の当Blog記事「Windows Internals 第5版」と似たような書き出しで始めてみたが、今や刊行は今年5月20日まで遅延された(Microsoft Pressでの紹介ページ)。理由は簡単。Windows 7のリリースが想定よりも前倒しになったため、バージョン6.0から0.1上がった部分を追記するからである──と言い切りたいが、たぶんそんなところだろう。ここまで遅延しておいて、Windows 7をまったくふれないというのは、逆にまずいのではないかと思う。
これは、勝手に私が一部改変した表紙である。「Including Windows Server 2008 and Windows Vista」とあったのを「Including Windows Server 2008, Windows 7 and Windows Vista」と変えただけのもの。本当にこうなるかは、もうすぐはっきりするはずだ。第5版までの歴史をもう一度振り返っておくと、
- 1992年11月……INSIDE WINDOWS NT
- 1998年4月……Inside Microsoft Windows NT Second Edition
- 2000年9月……Inside Microsoft Windows 2000 Third Edition
- 2005年1月……MICROSOFT WINDOWS INTERNALS Fourth Edition
- 2009年5月(予定)……Windows Internals Fifth Edition
何だかんだで、前回(3rd → 4th)と同じくらいの間隔で刊行されることになりそうだ。
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