Windows 7は、次期Windowsのコードネームだと思っていたら、さにあらず。実は製品名だったという、Windowsの凋落を裏付けるような結果となった。正式発表と言っていいのかわからないが、Microsoft社のWindows開発チームメンバのBlogにおいて、このような発表があったわけで、まぁ、驚くと同時に拍子抜けした、となるだろう。ラッキーセブンとしたい気持ちはよくわかるが…(苦笑)。
さて、7は第七世代を表すわけだが、その世代を示せば、以下のようになる。
- Windows NT 3.1(内部バージョン3.1)
- Windows NT 3.5(内部バージョン3.5)
- Windows NT 4.0(内部バージョン4.0)
- Windows 2000(内部バージョン5.0)
- Windows XP(内部バージョン5.1)
- Windows Vista(内部バージョン6.0)
- Windows 7(内部バージョン6.1)
Windowsの歴史は、かなり複雑であり、公式的な見解と違うおそれはあるが、私はこのように考えている。いわゆるNT系の初代は、いきなりバージョン3.1から始まっているが、これは16-bit Windowsがその当時、バージョン3.1(Windows 3.1)がリリースされており、これと横並びにさせるため、このような変則的なバージョンナンバでスタートした経緯がある。なので、これを第一世代と置き、以下、バージョンアップ料金を必要とする毎に、一世代と数えれば第七世代となるわけである。
しかし、わかりにくいのは世代とバージョンナンバが異なっていることで、基本的にWindows 7は、現行のWindows Vistaの改良版でしかない。言ってみれば、Windows 2000とWindows XPの違いほどでしかないのだが、私の読みでは、それよりも16-bit Windows時代におけるWindows 3.0とWindows 3.1のような飛躍を狙っているように思う。その方向性は「ブラッシュアップ」である。
とはいえ、Windows 7では、64-bit化がさらに遅々として進まないように思える。そもそも、Windows Vistaも当初は64-bit版のみをリリースする予定だったものが、32-bit版もリリースせざるを得なくなった結果、主流は未だ32-bitのままである。16-bitから32-bitへの移行もそれなりに多くの時間を要したが、32-bitから64-bitへの移行は、それ以上の時間を要するのは確実で、大きく普及するのはおそらく10年以上、2013年以降になるのではないだろうか。
なので、現実に即したWindows 7となって、Windows Vistaは悪夢として語られるようになるのだろう。ラッキーセブンとなるには、まだまだ多くの努力は必要だろうが…。
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