SCEJは、本日(9日)PLAYSTATION 3の80GB HDDを搭載した新モデルを、今月30日発売すると発表した。価格は、現行40GBモデルと同等の39,980円(約4万円)。ゲームソフトウェア同梱版なので、お得感を演出はしているものの、これは必要でないユーザにとってうれしいものとはけっして言えない。とはいえ、年末年始商戦向けとして何か弾がないと格好がつかないのも事実で、工夫の余地がない中、精一杯頑張ったのが今回の80GBモデルとなるだろう。
それにしても、ハードウェアレベルでは搭載HDDを80GBにしただけという、何とも寂しい展開であり、コントローラがSIXAXISからDUALSHOCK 3に変えたとはいえ、違いはたったのそれだけ(中身は違うかもしれないが…)。初代60GBモデルと比べてみれば、PlayStation 2互換機能はなくなり、USB端子が2つ少なく、メモリカードリーダの類はなくなったまま。確かになくてもいいようなものも付いてはいるが、私にとってはどれも欠かすことのできないものばかりである。
しかし、ハードウェアに大した違いなどなくても、低価格化、そしてゲームソフトウェアが充実していれば、PlayStation 2を例に挙げるまでもなく、そんなことは大した問題ではない。低価格化という点から見れば、従来の40GBモデルはオープン価格となるので、今よりは安価になるだろう。80GBモデルもゲームソフトウェアが同梱されているので、実質安価になったと言えなくもない。だが、先にふれたようにそれが魅力的に映るかどうかは別問題だ。
隣の芝生はよく見える、と言う。画面の汚いWiiは論外なので、PLAYSTATION 3の体たらくを実感するに連れ、Xbox 360が気になり出し、ついに先月購入してしまった。結果は、買ってよかったと思えるものだった。ハードウェアの作りは今ひとつ、デザインも今ひとつ、ユーザインタフェースも今ひとつではあるのだが、そんなものはすべて二の次。要は良質なゲームソフトウェアが、どれだけリリースされているか。そして、今後もリリースされ続けるか。これに尽きる。今後は、PLAYSTATION 3とXbox 360の両プラットホーム対応がますます増えてくるだろうが、80GBモデル(CECHL00)がこの程度、そしてゲームソフトウェアがさっぱりであったなら、ますますじり貧に向かっていくのではないか…。
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