朝は、出勤前ということでばたばたしていたので、Intel GMA X4500HDとIntel GMA 4500MHD、正しいのはどちらなのか、あるいはそれぞれ別物なのか、気になりつつそのまま出社したわけだが、やはり気になって仕方がないので、昼休みの間に調べてみた(苦笑)。その結果、あっさり結論が導出された。
Intel GMA X4500HDとIntel GMA 4500MHD、正しいのはIntel GMA 4500MHDだった。正解は、Intel社のWebサイトにしっかりと記載されているとおりである。
The Intel GM45 Express Chipset, featuring the Mobile Intel Graphics Media Accelerator 4500MHD, delivers: (日本語版はこちら)
なので、GMA 4500MHDが正しい表記なのだが、ではどうしてGMA X4500HDという誤った表記がインテル本家はもとより(IDFの紹介ページなど)、Web上のニュースサイト等に出回っているのだろうか。Google等の検索サイトで調べてみれば確認できるように、誤ったGMA X4500HDという表記が見られる記事等は、以下のようなパターンに多く見られる。
- Centrino 2ブランド名発表記事(2008/3/5)
- Centrino 2製品発表記事(2008/7/16)
いずれも、Intel社の発表を踏まえて記事にすると思われるので、各メディアが横並びで同じ間違いを犯すことは考えにくい(配信元が同じならともかく)。となると、疑うべきはIntel社の発表そのものであるとなるだろう。
上記は、今春開催されたIntel社のCentrino 2発表会におけるプレゼンの一コマである。ご覧のように、しっかりと「Intel GMA X4500 HD」と記載されていることが確認できるだろう。しかし、よくよく見ると「GM45」ではなく「G45」とあるように、これはMobile版ではないものである。
「G45」と「GM45」の違いは、マイクロプロセッサと同じく基本的には同一コアに若干のアレンジの違いを持たせ、動作電圧を調整させているだけだと思うが、「G45」の内蔵グラフィックスアクセラレータが「GMA X4500HD」、「GM45」の内蔵グラフィックスアクセラレータが「GMA 4500MHD」となっただけのような気がする。
つまり、Intel社自らが、製品をリリース後に急遽Mobile版の製品名を差し替えた(追加した)というのが真相のようである。記事の執筆者も、まさかコードネームじゃあるまいし、製品名と思われていたものがリリース後に変更になったなど、思いもよらなかったに違いない。
というわけで、次回こそVAIO type Z その4をおおくりしたいと思う(苦笑)。
コメント