先日、京都に行った時、このようなものを見かけた。
「元春日小学校」という看板と「春日デイケアセンター」という看板が並んでいるが、小学校とデイケアセンターが併設されているのではなく、春日小学校が1995年(平成7年)に御所南小学校に統合され、事実上、廃校となり「元」「春日小学校」という看板に掛けかえられたようである。
少子化の影響で、大都市中心部では小学校の統廃合が進み、その跡地は様々なものに転用されているが、京都市の春日小学校は「福祉の春日」の異名通り、高齢者向けのデイケアセンターとなったのである。
しかし、これを見て思ったのは、「小さい頃に春日小学校に通い、年を取ってから再び元春日小学校こと、春日デイケアセンターに通うお年寄りの気持ちはどんなものだろう」と。よもや、このような形で再び通学、もとい通所することになるとは思ってもみなかったのではないだろうか。
これこそが、まさに高齢化社会の縮図だというのだろう。自分たちが高齢者となる時、果たして若者はどれだけ存在しているのだろう。案外、60歳までを若者と言っているような気もするが…(苦笑)。
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