Windows Vistaの単体販売まで、あと15日に迫った今日、東芝、NEC、富士通等の各社からWindows VistaをプリインストールしたノートPCが一斉に発表となった。
- 「世界初HD DVD-Rドライブ搭載AVノートPC「Qosmio G30/97A」などの発売について」(東芝)
- 「Microsoft Windows VistaにNEC独自の機能を搭載しAV機能の使い易さなどを追求した個人向けパソコン27モデルを商品化」(NEC)
- 「「FMV-BIBLO」のラインナップを一新」(富士通)
- 「Windows Vista搭載の個人向けノートPC4機種発表」(日本HP)
- 「Windows Vista搭載のノートパソコン “Mebius”春モデル2シリーズ5機種を発売」(シャープ)
- 「最新OS Windows Vistaを全モデルに搭載したコンシューマ向けPC「Prius」Tシリーズ10モデルを発売」(日立)
以上、各社のプレスリリース(ニュースリリース)を眺めてみると、Intel社のプロセッサを採用したものすべてが、945PMまたは945GMチップセットを搭載しており、コードネームSanta Rosa(型番は965PMまたは965GM)はまだなのだな、というのが第一印象である。つまり、一言で言えば、「ハードウェアレベルで見るものはほとんどない」ということだ。
なので、各社が一所懸命アピールしているのは、Windows Vista搭載(だが、ほとんどがHome系)ということ以外には、ワンセグ搭載などといった脇役で盛り上げようというのがありありである。しかし、東芝のプレスリリースは気合が入っていて、「世界初」というフレーズでHD DVD-Rドライブ搭載ノートPCを前面に出してきた。このスペックを簡単に紹介してみよう。
Model Name... dynabook Qosmio G30/97A
OS... Windows Vista Home Premium
Processor... Core 2 Duo T7200 (2GHz)
Chipset... Intel 945PM Express
Memory... 1GB (512MB x 2, Max 2GB. PC2-4200 Dual Channel)
Graphics... nVIDIA GeForce Go 7600 (VRAM 256MB)
Display... 17-inch Wide WUXGA (1920 x 1200)
HDD... 320GB (160GB x 2. 5400rpm)
Drive... HD DVD-R Drive
Battery... 2.6hours
Size... 406 x 295 x 45.5-53.5(mm)
Weight... 4.8kg
4.8kgでは、ノートPCではないな(苦笑)。と、それはともかく、HD DVDディスクの再生及び地デジハイビジョン放送の録画やハイビジョンビデオカメラで撮影したハイビジョンムービーを、HD画質のままHD DVD-Rメディアへ書込み可能をうたうだけあり、HDDは2台内蔵。しかし、対応メディアは片面1層タイプ(約15GB)のみサポートで、片面2層タイプ(約30GB)はハードウェアレベルではサポートしているものの、ソフトウェアレベルでは未対応のため、後日配布のアップデートが必要となる。
以上、気になるノートPCは、Windows Vistaに合わせて登場する中では、残念ながら一つもなかった。いつもはフライングをかますSONYからもないことは、Santa Rosa搭載ノートPCが本命となるからだろうか。そんなことを考えながら、今回はここまで。
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