東京メトロのWebページ「東京メトロ13号線の路線名称が「副都心線」に決定!!」によれば、13号線(仮称)として建設中の地下鉄線を「副都心線」と命名し、新設される7駅の名称も合わせて発表した。駅名については、仮称のものと比べると変更が3駅と半分近くに上っている。
- 雑司が谷駅←雑司ケ谷駅
- 西早稲田駅←変更なし
- 東新宿駅←新宿七丁目駅
- 新宿三丁目駅←変更なし
- 北参道駅←新千駄ヶ谷駅
- 明治神宮前駅←変更なし
- 渋谷駅←変更なし
以上のうち、新宿三丁目駅と明治神宮前駅、渋谷駅については、東京メトロの駅が既にあるので、変更の余地はないが、それ以外の4駅中3駅が変更になったとみれば、大幅に変更されたといえるだろう。
雑司が谷駅については、住居表示が「雑司が谷」と「ケ」でなく「が」表記なので、この変更は妥当なものといえるだろう。ただし、本来的には「雑司ケ谷」であり、近くにある都電荒川線の駅も「ケ」表記のまま変わっていない。とはいえ、住居表示に合わせるのは時代の流れに沿ったものといえる。
東新宿駅は、当初予定(仮称)は新宿七丁目だった。これも駅設置場所が新宿七丁目なので、仮称としては当然だったが、都営大江戸線との接続駅にあたるため、わざわざ異なる駅名を採用せず、同じ東新宿駅としたのは、これも妥当なところだろう。
北参道駅は、当初予定(仮称)は新千駄ヶ谷駅だった。住居表示上は千駄ヶ谷四丁目等にあたるが、これではちょっといまいちであり、かといってこれといった目標物等もないので、最寄の千駄ヶ谷駅に新を付けただけの仮称はやむをえないものだった。だが、正式名称として採用された北参道は、すぐそばの交差点名かつ、明治神宮の北参道に近いということだが、地名として北参道がわかりやすいかといえば微妙なところだ。国立能楽堂前、というにも若干距離があり、ましてや日本共産党前というのもまずいだろう(苦笑)。これらの駅名の中では、最もつけにくかったのではないかと邪推する。
そして、副都心線という路線名。銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、半蔵門線、南北線とこれまでの東京メトロの地下鉄路線名の中でも、この命名は珍しいものだといえる。池袋、新宿(三丁目)、渋谷を縦断するので、副都心線というのはわかるが、思い切って雑司が谷線とか明治神宮線とかでもよかったん……。
最近のコメント