「その2」の続きです。
Xeon MP系、Xeon DP系と見てきて、残るはXeon UP系である。シングルプロセッサでXeonを名乗るのはいかがなものかと思いつつ、プロセッサコアは2つあるので、Xeonというのもありかとは思う。
- Xeon UP系
Xeon 3000シリーズ(2006年9月28日正式発表)Conroe
この系列は、当然のことながらこれまでに存在しない。これまでにも、シングルプロセッサをベースにしたXeonはあった。だが、Xeonを名乗る以上、いずれもデュアルプロセッサ対応になって登場してきていたのがこれまでで、Xeon 3000シリーズのようにコードネームも明かされず(おそらくConroeそのものだと思うが…)、まんまシングルプロセッサのみ対応というのは例がない。先にふれたように、デュアルコアプロセッサだから、シングルプロセッサのみ対応でもプロセッサコアは2つある、だからXeonというのだろう。
Xeon 3000シリーズに対応するチップセットは、Intel 3000/3010であり、型番からXeon 3000シリーズに合わせてリリースされたものだが、この「Platform Brief」を見ると、次のような図で説明されている。
左上の方に気になる記述が見える。「Hyper-Threading Technology」という、懐かしのキィワードが目に入るが、無論、Core 2 Duo(Conroe)出自であるXeon 3000シリーズは、これをサポートしていない。サポートしているのは、Intel 3000/3010チップセットであり、このチップセットはXeon 3000シリーズ以外に、NetBurstマイクロアーキテクチャを持つPentium D等をサポートしているという理由で、このような表記がされていると思う。とはいえ、この図が掲載されている「Platform Brief」には、そのような記述はどこにもないので、これだけ見ているといらぬ誤解を招いてしまうのでは?と余計な心配をしてしまう。
まったく異例づくめのXeon 3000シリーズを含め、全部で10系列あるXeon。次回(以降)は、これをどのように分類していくか、検討していきたい。
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