有機ELディスプレイの大型化が厳しくなるにつれ、私の中でますます期待が高まっていたのはSED(Surface-conduction Electron Emitter Display)。説明は、キヤノンさんのこのページに譲るが、SEDは何といっても、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイのような色のくすみや応答速度の遅延等による問題もなく、ブラウン管の代替になる薄型ディスプレイだからである。
しかし、なかなか出てこないばかりか、プラズマや液晶の宣伝上手(技術的進歩もあるが比較の問題であって、ブラウン管の代替となるかと言われれば、正面きってそうだと断言できない)もあって、SEDの出番はなくなってしまうのかとさえ思っていた。
だが、心配はいらなかった。先日、SEDの画面を見る機会に恵まれたが、百聞は一見にしかずである。どちらがいいか、というレベルでなく次元が違う、これこそブラウン管の代替となり得るものだと実感できた。
ところが、コストの問題もあって、大型画面のものしか出すつもりはないとのこと。今さら、14インチクラスのものはいらないが、32Vクラスのものは出してほしいと思っている。というのは、「普及」させるには最低でもこのくらいの大きさで、かつ液晶ディスプレイ並みの価格でなければならないからだ。一目でわかる違いとはいえ、それが買えるかどうかは別問題だからである。
それに新しい技術のものは、失敗だったらどうしようという恐れもある。いきなり大枚叩いて、失敗したら取り返しがつかない。だからこそ、「普及」させるには価格や大きさに手ごろ(値ごろ)感が必要であり、いったん勢いがつけば、SEDが市場を席巻するのは当然だと見る。
そう思いつつ、SEDの大型テレビが出たら買ってしまうかも、と恐れおののく私であった。
液晶のバックライトより、消費電力が少ないということなら「買い」ですね。
我が地域は新幹線による難視聴地域のため、共同アンテナだったのですが、デジタル化に伴い、難視聴は解消されるから廃止するというのです。
組合長が掛け合ってくれて、今年度中の撤去に同意するなら、各家庭にアンテナをたててくれると言うので同意しました。
チューナー買うくらいなら、やはり、対応テレビですよね?5年早く買い換え需要が発生している地域なのでした。低消費電力なら液晶よりSEDと前から思っているのに・・・、間に合いそうもない!!
投稿情報: 志葉 京兵 | 2006/10/23 11:03
消費電力については、SEDは現行の薄型テレビよりも優位に立っているとはお世辞にもいえません。むしろ、ブラウン管と同程度の動画質レベルでありながら、液晶ディスプレイ並みのきめ細かさを持つというのが特長です。色再現性も素晴らしいですし。
チューナーについては、私はテレビ側にはいらないとまで思ってます。その代わり、ビデオ(DVD録画等)側を充実させるということでしょうか。リアルタイム視聴よりも録画(タイムシフト)視聴だから、というスタイルもあるとは思いますが、TV側は画質さえよければ問題ありません。
ま、SEDはもうしばらくかかりそうですね。勝負をかけるにはいい頃だと思うけど、損して得取れの精神でキヤノンと東芝には頑張ってもらいたいものです。
投稿情報: XWIN II | 2006/10/23 20:22