タウン誌、といっては薄すぎる(失礼!)。同人誌、いやこれより立派な同人誌はいくらでもある。小冊子、おまけといっては失礼千万だが、地域(沿線)のタウン誌といっていいのではないかと思う「街の手帖 池上線」。現在、第6号(このリンクは発売元へ)まで出ているとのことだが、前日、知人に教えてもらい、第4号までを眺めてみた。
作成しているのは、自称「東京の南、池の近くの本を作る会社。」とコトノハという会社。社長の趣味からできた同人誌といった趣だが、中を見てみれば地元愛に満ちあふれた記事が多い。
だが、しかし。あくまで執筆者の「想い」が強いだけで、面白いものではない。地元の方にとっては面白いのかもしれないが、地域歴史に興味を持つ私の視点からは、歴史を語る(単に想い出を語るだけだが)にしても、かなり誤りが多い。とはいえ、エッセイ風なものに考証など求める方がおかしいので、鵜呑みにしない態度であればそれはそれでいい。
第1号のみ20ページで、それ以降は24ページ。しかし、全ページほぼフルカラー(2色刷と思われるところも実はフルカラーなのかもしれない)。様々な見方はあるが、こういったものが根付いて継続されることはいいことだと見る。池上線沿線の書店に置いてあるとのことなので、この辺りに行く機会ができたら確認してみようと思いつつ、今回はここまで。
ご紹介、ありがとうございます!今度購入してみようと思います。
6巻目に「池上線の消えた駅」という記事があるようです。消えた駅……
桐ケ谷のことを言っているのかな?考えてみると、あんな小さな路線なのに、消えた駅(桐ケ谷や旗ヶ岡)名前を変更した駅、結構あるんですよね。そういう歴史も取り上げていってくれたらと思ったり。
しかし、これって書店以外でも結構置いてあるみたいなんですが、実家から一番近そうな長原の「兎」というのは、一体何屋さんなんだろう?長原駅商店街から本屋がなくなって、久しいです。
投稿情報: りっこ | 2014/01/27 07:37
りっこ様
最近は、書店も経営が成り立たなくなったせいか、次々と姿を消して寂しい限りですが、たまたま東海道線の電化による速度の向上を調べるために取り寄せた時刻表の中の昭和6年の池上線の所で、東調布(現在の久が原)の次に「慶大グランド前」と書かれていました。慣習的に日本人は二重母音が苦手なので、ついつい自然な発音通りに記載され、校正も通ったのでしょう。ただ最近の海外のブランドものなどは、差別化するためにできるだけ忠実に二重母音や破裂音を入れてカタカナで表記されているものが多いようですが。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2014/01/28 08:21
>木造院電車両マニアさま
ありがとうございます。書店の件、本当ですね。街の手帖池上線、五反田のレミイでは1・2巻が購入できず、御嶽山の藤乃屋書店まで「遠征」いたしました。ここは、駅すぐそばの結構大きな本屋さんで、こういう本屋さんが健在であることに、感動いたしました。ご紹介の本は、ここでは全部そろっており、無事1巻~6巻まで入手できました。中学校の集まりがあり、「鉄」もいるので、熱く紹介しておきました。
投稿情報: りっこ | 2014/01/30 19:39
はじめまして。
『街の手帖 池上線』を編集・発行しております、コトノハの針谷ともうします。
ブログでのご紹介ありがとうございます。
ご挨拶が遅れてしまいました。
いつか、池上線沿線でお会いできれば幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿情報: コトノハ 針谷周作 | 2015/04/13 17:44
コメントありがとうございます。
最初はジュンク堂池袋本店でお見かけしましたが、最近は色々なところ(大田区、品川区がほとんど)で見かけるようになりました。
最近は本業多忙で、なかなかblog記事や地域歴史研究に時間をほとんどかけることができていませんが、流行に左右されるようなものではないことから、のんびりやっていこうと思っています。
いずれは地元の方々とも直接お目にかかってお話しできればいいと願っていますが、なかなかきっかけとタイミングが合わないと難しいとも感じています。
投稿情報: XWIN II | 2015/04/18 08:52