今年も残すところ、あと二日。TV番組や新聞、Web記事等も年末らしく「まとめ」系が多くなっているので、当blogも一つくらいはまとめっぽいことをやってみよう。ということで、今回は今年一年で買った(そして使っている)PCやタブレット等の現在進行形について話を進めていこう。
今年買ったPCやタブレット等は、以下のとおりである。
- VAIO Duo 13 | red edition
- iPad Air
- Kindle Paperwhite 2
- Kindle Fire HDX 8.9
- PlayStation Vita TV
VAIO Duo 13 | red edition
自分用のPCは、ほぼ2年ぶりの更新で不満があったVAIO Z21の置き換えとして、VAIO Duo 13 | red editionを購入した(当blog記事「VAIO Duo 13 | red edition 購入」などを参照)。入手したのは、半年前の6月末。今ではすっかり私のメインPCとして活躍している。スペックやファーストインプレッション等は既に長々と書いているので(カテゴリー「VAIO Duo 13」を参照)、使用後半年ほど経過した現時点で、気になることや良かったことなどをふれていく。
まずは気になること、というよりも思っていた以上に「タブレットモードは使わない」ことをあげておこう。確かにVAIO Duo 13の変形機構は優れていて、モビルスーツアッシマーのような複雑でもそして時間がかかるものでもないので、使おうと思えばすぐにでもタブレットモード、あるいはPC(キーボード)モードに切り替えられるので、変形が億劫だから使わないということではない。だが、本機だけしかないならともかく、別にiPad Air等のタブレットを持っているので、タブレット的な使い方をするのであれば、本機をわざわざ使おうとはならない。
これは、いわゆるWindowsアプリが充実していないことも関係していて、積極的な理由でタブレットモードにする理由が見当たらないのである。せめて、Kindleアプリがあればいいのだが、PDFは問題なく読むことができるのに使っていないことを考えれば、1.325kg(1,325グラム)はタブレットとして使うには重すぎる、ということが根源的な理由だろう。何せ、iPad AirもKindle Fire HDX 8.9も500グラムを切っているのだから、その重量差は1kg近い。3倍ほどの重量差があるというよりは、第三世代iPadからiPad Airに切り替えたときでさえ「ものすごく軽く感じた」のだから、タブレットは軽く(そして薄く)に限るわけだ。
では、クラムシェル型の方がよかったのかといえば、必ずしもそうとはならない。VAIO Duo 13のスライダー式変形機構は、それ自身大変スマートであるし、InstantGo(Connected Stanby)のような仕組みは、ディスプレイを閉じた状態ではあまり役に立たず、スマートフォンよろしく常時画面が見える状態でなければ意味がない。そういう視点ではタブレットモードの形になるというだけで価値があるのだ。
そして本末転倒と言えるのだろうが、タブレットモードになることの利点はもう一つある。それは、外付けキーボードをつなげた時にタブレットモードに変形させて、本機をディスプレイとして利用する方法である。背凭れがないので、どこかに立てかける必要はあるが、縦横どちらにも画面は回転させられるので、慣れればかなり便利である。特に長文を打鍵するような場合、本機のキーボードでは心許ないので、外付けキーボードがうまく使えさえすれば少々の不具合は気にならない。
結局、私にとってのVAIO Duo 13は、昔ながらの使い方を訴求しながら新たに採用された機構を利活用しているといったところだろうか。ハードウェアの変形機構はタブレットモードを使っているが、肝心のWindows 8.1におけるタブレットモードは使っていないに等しい。常にデスクトップアプリ(旧来のアプリケーションソフトウェア)を使っているが、Windowsアプリにいいものがないのだから仕方が無い。
iPad Air
続いては、iPad Air(当blog記事「iPad Air 買いました」参照)。私にとっては2代目のiPadで、第三世代iPad、初Retina搭載モデルからの移行である。使用し始めて約2か月弱だが、比率4:3の画面サイズはやはり使い勝手がいい。特に固定レイアウトの電子書籍との相性は抜群で、いわゆる黒縁が少なくなるのは4:3の比率ということを他機種を使ってみて実感することも多い。そして、多くの人が感じているように「薄く・軽く」なったiPad Airは、前世代のものとは比べものにならないほど取り回しが楽になった。これは店頭でちょっとさわってみた程度では実感できず、実際に長く使っている人ほど強く感ずるものだと思う。
また、Apple Storeに登録されているアプリは、Google PlayやWindows Store等と違って優良なものが多く、マルチデバイスで提供されているアプリについても、iPad用のものを選択する。カネを出してでも購入したいと思わせるものもApple Storeの充実度にはかなわない。私の使い方では限定的だが、タブレットを1機種で完結させるのであれば、間違いなくiPad Airを選択するだろう。色々、言いたいことはあるが、タブレットを普及させた底力を感ずることができるものだ。
Kindle Paperwhite 2
続いては、Kindle Paperwhite 2(通称。当blog記事「Kindle Paperwhite 2(ニューモデル)購入」参照)。日本語版としては第2世代にあたるが、北米で展開するKindleとしては既に数世代を重ねる。電子書籍専用端末として設計されているだけあり、文字中心のリフローフォーマットの電子書籍を読むには本機を超えるものはない。いや、Sony Reader等があるのではないかという声も聞こえるが、電子書籍の充実度とその購入のたやすさ等、総合的に見て、ということである。
前世代から現行世代になって良くなった点は数多あるが、私にとってはE Inkの滲みが少なくなったことがうれしい。そして、ページめくり機能がページイメージを伴って表示されることもありがたい。今のところ、この機能は上位機種と言っていいKindle Fire HDX 8.9にも実装されておらず、Kindle Paperwhite 2ならではのもの。すべてを本機だけで完結することもできるが、PC等でKindle本を購入することを厭わなければ、まったく不満はないと言い切ってしまえる。とはいえ、すべてを本機のみで行おうとするのは勘弁してほしいとなり、電子書籍専用端末であるのだから仕方が無いと逡巡するのだが…。
Kindle Fire HDX 8.9
続いては、Kindle Fire HDX 8.9(当blog記事「Kindle Fire HDX 8.9 入手」参照)。Kindle PaperwhiteやiPadを所持していて、また新たなタブレットが必要かと問われれば不要だとなる。しかし、固定レイアウトの電子書籍は、iPadのKindleアプリでそれなりに見ることはできるが、どうにもKindle Paperwhiteで提供される機能には劣る。しかし、Kindle Paperwhiteで固定レイアウトでしかもカラー対応の電子書籍は見ることはできるものの、そのストレスは耐えがたいものがある。字は小さくなる、色の区別ができない、画面展開が遅い…などなど。小さい画面かつE Inkでは、いずれも仕方のない無理難題を押しつけていることにしかならないが、どうにもこうにもユーザーの欲求はとどまることを知らないのである(苦笑)。
そこで思ったのは、Kindleと冠称するamazon提供のタブレットであれば、Andriodベースとはいえ、amazon謹製のKindleアプリが、いやハードウェアやソフトウェアサーヴィスと密接に絡められたKindleアプリがあるのではないかという期待があった。そう思っていたところで、超ハイレゾ(死語)のKindle Fire HDX 8.9が登場したことから勢いで購入した。
このような経緯で購入したので、タブレットとしての性能云々はどうでも良く、どれだけKindle本、中でも固定レイアウトかつカラー対応のKindle本を気持ちよく読むことができるかがポイントで、結論からいえば残念な結果となっている。amazonのサーヴィスと一体化しているのはいいのだが、Kindle本を検索・選択するのは、Webブラウザにはかなわない(本機に搭載されているWebブラウザからの方が便利だというのが…)。これはPCだけでなくiPadのSafariにも劣るので、Webブラウザとしたが、これを超えられないようではKindleの名が泣くとなるだろう。
PlayStation Vita TV
最後は、PlayStation Vita TV。最近、PlayStation 3とPlayStation Vita同士で同じゲームをリリースし、外ではVita、家ではPS3という遊び方が提案されているが、Vita TVがあれば結局はVita一つで済むのではないかと考え、購入したという流れ。
実際は、PS3版とVita版ではそれなりの違いがあるので(中でも解像度の違いによるユーザインタフェース周りの違いが大きい)、それぞれで楽しむのもありだが、いくつかのゲームで試してみたが、Vita版をVitaとVita TVとで使い分ければいいとわかった。なので、余程の差がない限りはVita版で十分だと思う。
以上、長くなったが、今年一年の間に購入したPC等の近況について簡単にふれてみた。東京地方は天気もいいので、これから買い出しに出かけようという家人に付き合おうとしつつ、今回はここまで。
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