「PlayStation Vita メモリカード周りに言いたいこと」という記事を書いてしばらく経ったが、この最後の方に、
新型に搭載された1GBの内蔵メモリカードが気になるのである。持っている方はお試しいただきたいが、内蔵1GBとメモリカードスロットにさしたメモリカードがそれぞれPCでいえば別ドライブ、あるいは別フォルダ(古く良き言い方ではディレクトリ)となっていれば、セーブデータは1GBの内蔵メモリカードに、ゲームデータは専用スロット装着メモリカードに、という切り分けが可能となる。そうなればメモリカードの使い分けが便利になり、新型Vitaの価値も高まると思うが、現在セーブデータの保存にフォルダの任意指定を行っていないことからすると…。いや、2つのメモリカードを認識するためには、Vita OS側にそのような工夫はあるはずなので…。どちらにしても、新型で試してみなければ何とも言えないところである。
という疑義を呈しておいた。要は、内蔵メモリカード(形状はカードではないが)とメモリカードスロットに刺したメモリカードが排他利用なのか、併用可能なのかということなのだが、新型PlayStation Vitaを購入することなく、PlayStation Vita TV(以下、Vita TV)でも同じ仕掛けだったことが確認できた。結論から言えば、
内蔵1GBメモリカードとカードスロットに刺したメモリカードは排他利用
ということである。端的に言えば、メモリカードスロットにメモリカードがなければ(ただし例外あり。後述)1GBのメモリカードが「最初からある」状態になるが、そうでなければ内蔵メモリカード1GBはなかった(見えない)状態になり、メモリカードスロットに挿入されたメモリカードだけが認識されるということである。
そうなると、こういう状況が想定されるだろう。使用当初はメモリカードを購入する資金がなかったので、内蔵メモリカードを利用し、セーブデータ等を蓄積させていたとする。その後、メモリカードを購入し、Vita TVないしPlayStaion Vitaのメモリカードスロットに挿入したとする。すると、このようなメッセージがVita OSから示される。
「PS Vitaのデータの保存場所を、内蔵メモリーカードから外部メモリーカードに変更しました。・外部メモリーカードが入っているときには内蔵メモリーカードは使えません。」とメッセージが表示される。もちろん、この操作は他ソフトウェアが動作しているときには行えない(できなくはないが最悪メモリカードのデータが破壊される)。ということは、外部メモリカードを挿入し、認識させた時点で内蔵メモリカードからデータを取り出すことができなくなる。
これを回避するには、PlayStation Plusに加入してセーブデータ等をインターネット経由でPSNに預けるか、さもなくばPCやPlaystation 3等を利用して内蔵メモリカードが有効なうちにセーブデータ等のバックアップをとり、外部メモリカードを有効にした後、バックアップから書き戻すようにするという一手間をかけることになる。
というわけで、内蔵メモリカードは一時凌ぎでしかないが、コストを少しでも抑えたいユーザにとっては意味のあるものではある。そんな配慮に敬意を表しながら一手間かかるなと思いつつ、今回はここまで。
で、最後に上の方で後述とした部分の補足。私の経験だが、一番始めにVita TVに電源を入れる前から64GBのメモリカードを挿入しておいた状態で、各種セットアップを始めたところ、64GBのメモリカードではなく内蔵1GBメモリカードが有効にされていた。64GBはどこへ?と焦ったが、セットアップ完了後に64GBメモリカードを挿入し直して再起動させたところ、問題なく認識された(上に示した保存場所変更しました画面が出る)。以上、補足でした。
さらに追記
ここ1か月ほど、いわゆるスパムコメント等が大量(一日平均数千ほど)にやってきていて、この清掃にそれなりの時間を要しています。もし、コメントが数日待っても掲載されないという場合、当方が誤って消してしまっている可能性が高いので、再度投稿いただくか、あるいは誤削除されてしまったという認識でご容赦願います。
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