経済効果に期待するハイエナ諸君と一部スポーツ愛好家らが望む、2020年のオリンピック及びパラリンピックの東京招致。皇族まで担ぎ出していかがなものか臭が相当キツいが、それ以上にキツいのは福島第一原子力発電所汚染水問題(大量垂れ流し)だという。
そりゃそうだろう。世界最悪レベルの事故を未だ収束させるどころか、嘘と欺瞞で誤魔化し続けてきて2年半。最悪の危機を運良く脱したというだけで、今日において世界最悪レベルの放射能汚染を傍観するしかない(安倍首相の事故対策に何ら具体的なものなどありませんね。金を注ぎ込むのと気持ちだけで収束などしません。現在の英知では解決不能でしょうから)。半減期を過ぎて、放射線源を落ち着かせるまでほとんど何もやりようがないのが現実だからだ。
一方、招致を主張するスポーツ選手も、自国開催で有利になるという気持ちはわからないではないが、そのためにすべてに目を瞑るというのも「それってどうなんだ?」と思う。主張の多くは「日本を元気にする」だの、「被災地の皆さんを元気にしたい」だの、随分とまぁ殊勝な言葉が聞こえるが、所詮は誤魔化しだ。要するに『辛い現実から少しでも目をそらせばいいですよ、忘れられますよ(一時的に)』というだけで、現実は何一つ変わらない。
もちろん、気持ちの問題で辛いことを乗り越えることもできるし、逆に落ち込んでいるときに普段できることができないこともある。大事なものには違いない。また、スポーツ選手はそういうものだろう(苦笑)。
だが、しかし。オリンピックなんて招致している場合か、ということである。なぜ、福島第一原子力発電所汚染水問題が海外のメディアからあれほど問題視されているかということに気付かない時点で、ますます孤立が深まっている。
さっさとイスタンブールに譲って撤退した方がいいと思いつつ(そんなことあのプライドの塊知事にはできないだろうが)、今回はここまで。
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