今更感が強いが、今回は VAIO Duo 13 | red edition におけるWindowsエクスペリエンスインデックスについておおくりする。Windowsエクスペリエンスインデックスは、Windows NT 6.0こと、Windows Vistaで初めて導入され、その後、Windows NT 6.1(Windows 7)やWindows NT 6.2(Windows 8)、そして次期バージョンであるWindows NT 6.3(Windows 8.1)に至るまでMicrosoft社謹製のパフォーマンス評価値である。と、その前にどうでもいいことを──。我が国では、Windows 8.1を「うぃんどうずはってんいち」と呼称する方が多いようだが、ちょっとというかかなりいかがなものかと感じている。というのは、
- Windows Vista = ウィンドウズ ヴィスタ
- Windows 7 = ウィンドウズ セブン
- Windows 8 = ウィンドウズ エイト
- Windows 8.1 = ウィンドウズ はってんいち
からわかるように、Windows 8.1で唐突に日本語読みになってしまうからである(苦笑)。「エイト」と「はってんいち」では、語感も別物にしか聞こえない。英語読みでは、
- Windows 8.1 = ウィンドウズ エイトポイントワン
となるのだが、何となくこれまでのバージョンも小数点以下がないときには英語読み(MS-DOS Ver.3をエムエスドスバージョンスリー)であるが、小数点以下のバージョンが出てくると日本語読み(MS-DOS Ver.3.1をエムエスドスバージョンさんてんいち)になることが多いので仕方がないと言えるかもしれない(苦笑)。
それはともかく、本機のWindows エクスペリエンス インデックスは次のようになっている。
評価は、5.6となっている。で、ちょっと横道に逸れるが、実装メモリ(RAM)が8.00GBとあって、7.74GBが使用可能となっている。やはり、0.26GB分が何かに使われているようだ。話を戻し、さて、詳細は以下のとおりだ。
プロセッサのサブスコアは7.1、メモリ(RAM)のサブスコアは7.6、グラフィックスのサブスコアは5.6、ゲーム用グラフィックスのサブスコアは6.6、プライマリ ハード ディスクのサブスコアは8.1となっており、もっとも低いグラフィックスのサブスコアが基本スコアとなっている。なお、このスコアはタブレットモードでも同じ結果となるが、これはAC電源接続をしておかないとWindows エクスペリエンス インデックスの計測ができないことからわかるように、そのマシンの最高速度で計測するようになっているからである。
興味深いのは、もっとも低いのがゲーム用グラフィックスではなく単なるグラフィックスであることで、これは外付けGPUを持たないもの、つまりCPU内蔵グラフィックスまたはチップセット内蔵グラフィックスにありがちな傾向と同様である。つまり、ボトルネックはグラフィックスメモリへのアクセススピードにあり、加えてCPUまたはチップセット内蔵グラフィックス機構(GPU)はメインメモリをCPUと共用しているため、どうしてもメモリサブシステム・DRAMインタフェースに負荷がかかってしまうというわけだ。この点、外付けGPUは通常高速な独自メモリ(GDDR5等)をメインメモリとは別に持っているため、ボトルネックになりにくい。Intel社もHaswellにおいては、eDRAMをグラフィックス用に別途用意するというオプション(GT3の最上位版のみ)があるが、これによってようやくボトルネックの解消となることだろう。
といったところで、今回はここまで。
コメント