今日から5月。年度末と年度当初は多忙だと相場が決まっているとはいえ、特に今年はなかなかに大変だった──と過去形にできないのはアレだが、ようやく落ち着く先が見えてきたといったところだろうか。そんな調子なので、本blogの更新ペースがやや鈍り気味だが、まぁのんびりとお付き合いいただければ幸い。
さて、色々なニュースが飛び交っているのはいつものことだが、今回はそれらについて簡単な感想を述べていきたい。まずは、猪瀬東京都知事の失言問題について。若い頃、猪瀬氏の著作をいくつか読んだことがあり、また講演会などにも参加させていただいたこともあってそれなりの好感度は持っていたが、副知事に就任した辺りからあまりいい話は聞こえなくなっている。これは権力者になってしまえば、誰もが逃れることのできないものなので、そのこと自体はどうという問題ではない。だが、意図的な編集を経ているとはいえ、猪瀬氏の発言はどうにも気分のよくないものが多い。中でも、東京オリンピック誘致に関する発言は、私自身が招致反対だからというバイアスもかかってだが、嫌悪感を持つものが少なくないのだ。
最たるものはNew York Timesが報じたインタヴュー記事だが、ボストンマラソンのテロ事件の際に東京は安全だなどとぶちあげて、わざわざテロリストたちへの挑戦としか思えないような行動をとるなど、東京招致に熱心すぎてまったく周りが見えていない愚か者にしかうつらない。
続いては、日ロ(報道機関によっては日露とするものもある。私自身はどちらでもいいと考えるが、日ロだと日本ハム VS ロッテみたいな感じがする…)首脳会談を始めとする交渉関連について。TBSの記者の質問が取り沙汰されているようだが、あの程度の質問で外交がガタガタするようなものではない。むしろ、舌鋒厳しい質問を浴びせるのが報道記者であるべきと考えるので、これに反発するような者は見識が狭いとしかうつらない。プーチン大統領にしても、あのくらいの態度はロシアのRTRの「Вести」を見ていれば、日常茶飯事であることは自明である。首脳会談や交渉の内容云々も重要だが、たかがあの程度の記者質問でガタガタ言うような人達がいることに、世間知らずというか、井戸の中の蛙感覚を覚えたのである。それだけ、一般人がTwitterなどで世界に発信しやすくなったという証左であるわけだが。
そして世界遺産で富士山が文化遺産として登録されたこと。自然遺産ではダメだったので文化遺産でという戦略が成功したということだが、これについてはあれこれなく素直によかったね、と。一方、鎌倉はダメだったというのは、まぁそういうことかな、と。
といったところで、5月の始めはこのあたりで〆。
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