イングランドサッカープレミアリーグで活躍する香川真司選手が、対ノリッジ戦でハットトリックを達成した。大変素晴らしいニュースであり、当然様々な報道機関でニュースとして流れたところだが、それはNHKも同様で今日(3日)の「おはよう日本」でも早々に報道された。だが……。
ニュース映像がないので、お示しできないのが残念だが、驚くべきことにイングランドの領域を示すべきところで、グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国(我が国表記ではいわゆるイギリス王国。英語表記ではUnited Kingdom=UK)の領域を画像で示していたのだ。旗はイングランドの白地に赤十字を示していたというのに。
いうまでもなく、プレミアリーグはイングランドの国内リーグであり、グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国ではない。NHK BS1等でもプレミアリーグの放送を行うようになって久しいが、ここではきちんとイングランドの領域だけが示された地図が出てくる(上図でいうと濃い紫部分のみ)。にもかかわらず、ニュース映像では香川選手とイングランドの旗と、そしてイングランドの領域ではなくグレートブリテン及び北部アイルランド連合王国の領域(上図でいうと濃い紫に加えて薄い紫の領域と合わせた部分)を表していたのだ。
我が国は島国であるが、国境絡みで見れば近隣諸国と様々な問題があって、線引きや島の名前の表記方法であれこれ騒ぎになるが、これはそれどころかあまりに無知な取り違え問題といえるだろう。無垢なニュースサイトなら気にもとめないところだが、天下のNHKだからこそこういう間違いはいかがなものかとしつつ、今回はここまで。
スコットランドが連合王国になったのはそんな古い話ではなく、分離問題がくすぶっているさなかに天下のNHKが間違いを犯したとは開いた口がふさがりません。日本が事実上統一されたのが何時かは良く知りませんが、日本は人口が半分に成るような激しい内戦を経験していないので、その分無神経なのかも知れませんね。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2013/03/04 22:00
スコットランドに2回ほど行きましたが、お金持ちがいます。Bank of Scotlandが発行したポンド紙幣を使います。もちろんイングランドの紙幣も等価で使えますが、スコットランドの紙幣はロンドンではお店で拒否されました。仕方なく街中のスコットランド系の銀行で両替をしました。行ってみて初めてわかりました。ラグビーのスコットランド対イングランドのインターナショナルマッチがあるということを。
投稿情報: デハ3300 | 2013/03/05 12:44
デハ3300様
私も貴殿よりかなり前に取引の関係でロンドンに行きましたが、私がアイルランドの航空会社の便に予約したと言うと、あからさまに軽蔑のまなざしを向けられて驚いたことを記憶して居ます。一昨日のラジオの番組でカナダのケベックでは、トイレをWCと表示していたレストランに対して分離派の委員か英語であると警告を受けたことを話題にしていましたが、分離問題の無い日本人にはピンと来ませんね。
ジャーディン マゼソンのような極東の商社や海運会社にスッコッとランド系が多いのも、差別を撥ね除けた努力の証しでしょうか。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2013/03/06 09:21
木造院電マニアさま
マレーシアにスコットランド系機械商社、Scots and Englishがあります。また東南アジアではスコットランド系の英国人が多いようです。
投稿情報: デハ3300 | 2013/03/08 01:10
デハ3300様
日本郵船のロンドン代理店であり大手の海運オペレーターのMcGregor Gow and Hollandとか、極東の大手の海運代理店のMackinon Mackenzieなどスコットランド系は枚挙にいとまがありません。範疇をケルト族に広げれば日本を占領したマッカーサー司令官とその総参謀長のSutherlandもスコットランド系ですので我々にも縁があるということですか(笑)。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2013/03/08 15:03