昨日(2月28日)、松下電器もとい、ナショナルもとい、パナソニック株式会社は「ニッケル水素電池「エネループ」「充電式エボルタ」シリーズを発売」とプレスリリースを発し、三洋電機を買収した成果である「エネループ」などの新製品を発表した…が。
あまりに見苦しいので画像は載せず、プレスリリースあるいはインプレスさんの「パナソニック、繰り返し回数が伸びた「eneloop」と、容量が増えた「充電式EVOLTA」」を参照いただきたいが、あの美しい「eneloop」のロゴは目立たなくなり、まったくエネループに太刀打ちすらかなわない自社の「EVOLTA」と同等なレベルにまで成り下がってしまった。
パナソニックのCIがどういうものかは知らないが、三洋電機のブランドであった「eneloop」とはいえ三洋電機自身が「SANYO」とあえて大書きせずブランドとデザインの浸透を狙い成功していたものに対して(このあたりの経緯は「三洋電機がみせるエネループのデザインへのこだわり」というインプレスさんの記事に詳しい)、こういう仕打ちを平気で行うこのセンス。せっかく価値のある美術品を手に入れたのに、その上から自分の絵を上書きして素晴らしいだろう!と言っているようで、目に痛い(苦笑)。勝手な想像だが、人の成果を奪い取って自分の成果だと吹聴する企業文化・出世街道が社内に蔓延しているとしか思えない。
さすがにこの暴挙(というか無知さ加減)に対して、多くの声があがっているようだが、それもまた自明というものだろう。それを最近のパナソニックの業績不振に結びつける論調もあるが、実際にそうでないとしてもそう言われてしまうのも仕方がないと感ずる。私自身、そこまでは思わないが「嗚呼、eneloopの魂は消えた…」と感じたのは間違いない。月初めから景気の悪い話だが、今回はここまで。
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