予告通り、Apple社は現地時間12日にサンフランシスコは Yerba Buena Center for the Artsにて、iPhone 5を発表した。以前はまったく興味すらわかなかったiPhoneだが、Retina iPadを利用するようになったことや、社内的にスマートフォンシフトが様々な面で加速していることもあって、公私共にiPhoneシリーズに注目せざるを得ない状況となっている。
今回の発表で(正確にはリーク情報によってだが)注目は、ユーザインタフェースの要である「画面サイズ」及び「画面比率」が変更になったこと。ついに4:3から16:9へといわゆるHD比率になり、4S以前と5以降で大きな溝が刻まれた。この流れは、類似性の高いiPadへも波及するだろうが(既にiPod touchもそうなっている)、他スマートフォンも含めた流れを見ればむしろ遅すぎた感が強いと思う。サイズは4インチとインチサイズで見れば拡大だが、比率の関係で実は短い方から見ればほとんど変わっていない。例えば、4:3固定のコンテンツを16:9の画面で見れば、短長の方にあわせざるを得ないためだ。
そして、画面解像度は4インチにしては細かい「640×1136」。小さい4インチ画面をタッチパネルで操作するので、解像度云々よりはインタフェース面でどうかという点が大きいが、Retina iPadの経験からすれば、細かすぎて困ることは何一つない。
画面比率が16:9になった影響は、筐体サイズそのものの形状にも変化を及ぼした。当然縦長となり、昔の携帯電話然とした形状に近づき、持ちやすさという点においてはいい印象で、手の小さい私にはうれしい変更だ。厚さ9.3mmと1cmを切り、140gという重量も好ましいが、それ以上にDockコネクタが表裏どちらからも刺せるのもうれしい。こんなこと一つでも、さすがApple社と唸ってしまうのは、PCを含めたIT業界がいかに努力不足であるか、先入観の塊であるかを実感させられる(自戒の念も含め)。
といったところで、今回はここまで。
コメント