前回、前々回に引き続き、池上電鉄開業90周年記念を前に池上本門寺及びその周辺で気付いたものを採り上げていく第三弾は、これもやはり外すことはできない「五重塔」である。五重塔と言えば、奈良の法隆寺のものが何といっても歴史も古い素晴らしいものであるが、関東においては池上本門寺のそれが第一だろう。池上本門寺の重要建築物も太平洋戦争での米軍による無差別空襲によって多大な被害を受けたが、幸いにして五重塔は関係者の努力によって難を免れ、現在でも見ることができるのはありがたいことだ。
そういう経過もあって、もちろん国の重要文化財となっている。建立は慶長13年(さすがのATOKもこの年号では西暦変換できないな(笑)。1608年)と、今からおよそ404年前。周囲にこれといった建物もないことから、延焼を受けることがほとんどないにしても、木造建築物で高台に建ち、約31.8メートルの高さがあって、わざわざ雷が落ちてくださいと言わんばかりの尖塔構造でありながらも、これだけの年数を経ていることに感服する(もちろん現在は対策済みとは思うが)。
大きい地図・ルート検索 ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )
ゼンリンの電子地図で示せば、ご覧のとおり、やや離れた場所にあることが確認できよう。
墓地側(五重塔からだと北側方向)からの五重塔。地図はもちろん、写真で見ても周囲に主だった建物はないことがわかる。散策してみるとこの五重塔がシンボルとなっていて、万一迷ってしまったなら、まずは五重塔を目指すことから始めれば、遠回りとなるかもしれないが下手に迷うよりは確実だ。ただし、木々が鬱蒼としている場所などに入ってしまうと五重塔が見えない(見にくい)ので、まぁそれはそれとして、となるが(苦笑)。
といったところで、今回はここまで。
昭和20年4月の蒲田川崎地区の大空襲で大きな被害を受けましたが、幸い五重塔だけは無事でした。今日のスカイツリーにも応用されている耐震構造により地震の被害からも免れました。もうじき御会式ですが、情けないことに最早階段を上るのがしんどくなりました。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2012/10/01 00:34
事情があり、空襲焼失前の、池上本門寺の写真を探しています。(特に昭和初期)
これだけの有名なところだから、ネットで見つかるかと思ったら、案外ないんですねぇ。
池上町史あたりには載っているのでしょうか?
投稿情報: りっこ | 2012/10/05 09:31
たまたま馬込地区の資料を調べていたところ、こちらのサイトを
拝見しました。今は無き「朗報会館」で結婚式をあげたのは、
ん十年前のことです。また息子たちが小さいころ、鳩のエサを境内で
買ってよく行きました。
今週12日はお会式、まといを先導に鉦・太鼓・笛を打ち鳴らし、
あの軽快なリズムは江戸っ子にはたまらないです。
古い写真をお探しで投稿された方がおりますが、このようなサイトが
ありました。参考になればと思い、リンクを貼らさせていただきます。
http://www.d1.dion.ne.jp/~s_minaga/edo2.htm
投稿情報: あき | 2012/10/09 13:21
あき様 ありがとうございます。
その後、木造院電車両マニア様が、池上にある池上図書館にて本門寺関連のことを調べてくださったりして、少しずつわかってきております。
皆様に感謝いたします。 m(_ _)m
手持ちに、六角形の電話ボックスが二つ写っている写真があるのです。社殿のすぐ脇です。
六角形の電話ボックスの形から戦前(それも昭和初期)であることはわかるのですが、これが池上本門寺と確定できるかどうか、微妙なところなんです。
投稿情報: りっこ | 2012/10/10 08:17