携帯機っていいなあと思うのは、いつでもどこでも電源(電池)さえあればプレイできるということ。「アーシャのアトリエ」をプレイしようと思えば、帰宅して周りに気を遣いながらTVを占有して座してプレイするわけだから、場所と時間の同時占有という点から携帯機に軍配がどうしてもあがる。なので、多忙(だった)とはいいつつも、購入後にちまちまプレイし続け、ようやく最初のエンディングまで到達した。ネタバレ云々は人それぞれなのでなかなか語りづらいが、私なりに気を遣いながらネタバレとならないような感じで部分的には曖昧にふれていきたい。
さて、最初のエンディングは、PlayStation 2で「ペルソナ4」プレイ経験有の私としては、当然、新要素を積極的にという視点から、新たに加わったマリーをコミュの中心に据えてプレイすることを心がけた。残念ながら彼女とは一緒に「仲間として」戦うことはできない上、コミュニティ形成の流れも取って付けた感が否めず(実際にペルソナ4に取って付けたもの)なのだが、それでも他がしっかり丁寧にプレイしやすく作られているのでそれで十分という印象だ。
なので、この方針からマリーとはコミュMAXにしたのはもちろん、恋人にもして、他のアプローチはすべて袖にするという厳格な態度でのぞんだ(笑)。最終的にコミュMAXできたのは、ペルソナ仲間として戦うことのできる全員と、イヴェントの展開に悪影響が出てはまずいと勝手な判断から堂島家の二人、もともと前作から好みだった成り上がりで部のマネージャでもある彼女、暑苦しい部活仲間と学校関係と家族(あえてこう言わせてもらおう)、強制的にイヴェントでMAXとなるもの、そしてマリーのみであり、それ以外は初回プレイではMAXに到達できなかった。しかも、一人のコミュは関係すら築くことができなかった(外回りのコミュをある程度進めないと出てこないため)。約4年前のプレイを思い出しながらのものとしては、まぁまぁではないかと思う。
そして、結構残念だったのが「釣り」ができなかったこと。「ペルソナ4」とは手順が異なり、釣り竿が手に入れられなかった(最後の最後で釣り針を手に入れたが遅すぎた)のである。Internet経由で情報が手に入ることは重々承知しているが、そういうものを当てにした初回プレイは嫌いとはいいつつも、誘惑に負けそうにもなったが、自力で発見できたことはよかったと今は思っている。いずれにしろ、釣り竿が入手できなかったので、一部コミュは当然途中で止まってしまい、さらに神社に出てくるあの女性(マリーと関係ありそうだとは思ったのだが…違うかも)のイヴェントも(たぶん)進められず仕舞い。当然、クエストも完全なる達成は不可能となった(いくら通販で魚が手に入るといっても数が足りない)。
一方、ペルソナ図鑑だが、こちらは76パーセントまで到達した。やろうと思えばまだまだあげられたとは思うが、セカンドプレイ予定だったこともあって適当なところで切り上げた。加えて、コミュ自体が一つ出ていないこと、コミュMAXの達成ができていないものが多いことも要因として数えられる。なので、自明のごとく青い部屋の彼女のコミュも半分程度までしか進まなかった。
とはいえ、ペルソナ合体は「ペルソナ検索」機能の追加で大変やりやすく、しかもわかりやすくなった。この進化は手放しで喜ぶしかない。人によってはどんなペルソナができるのかという楽しみを奪われたと感ずるかもしれないが、私はこういう方がありがたいし助かる。この機能ばかりを主に使ったからかは定かでないが、初回プレイで合体事故に遭遇することはなかった。必ず合体事故は起こるものだと確信しているが、確率が相当低く設定されているのか、あるいは合体方法に条件があるのか、はたまた単に運がよかった(悪かった)かは何とも言えない。
「ペルソナ検索」以外にも使いやすくプレイしやすくなった機能は多い。確認してはいないが、PlayStation 2「ペルソナ4」をプレイしてみればその違いを確実にできるだろうが、そこまでせずとも便利になったのは疑いない。そして携帯機になったことで、長いダンジョンであったとしてもすぐにスリープ状態にしておけば続きができるという、このありがたさ。まさにハードとソフトが密接に連携してプレイ環境を向上せしめたといっては褒めすぎになってしまうか。
ただ、プレイ時間はどうしても長くなってしまう。特にダンジョン探索はそれなりの時間を要するし(初回はNORMALでプレイ)、様々な条件をクリアするには最低でも1ダンジョン2回はトライしなければならない(一部例外有)。私のプレイ時間は、セーブデータを見ると69時間余りとなっており、この時間はPlayStation 2と違って付けっぱなし(放置)時間は含まない。ただし、全滅リトライはまったく行っていない(うまくいかなかったからデータロード、も行わなかった)。なのでほぼそのくらいの時間を要した、となる。
「ペルソナ4」の時は、バッドエンド、ノーマルエンド、トゥルーエンドとあって、最初の二つが真犯人が不明のまま終わり、トゥルーエンドで真犯人+αという構成だったが、本作はそれに加えてトゥルーエンド自体(+αの部分)に新たな要素が付け加わった。いや、トゥルーエンド自体のさらにその先が追加されたとなるだろうか。これ自体がネタバレ臭が強いが、追加要素があるということで、このことは予見される可能性は高いだろうからここまではご容赦となるが、最初のプレイでここまで到達できたのはもちろん「ペルソナ4」プレイ経験があったからに他ならない。何の情報も無しに、いきなり本作を始めたプレイヤーにとってはバッドないしノーマルエンドだろうから、なかなかふれにくいが、ここで言いたいことは「ペルソナ4」経験者であったなら、より深く愉しむことができるということである。
まだまだ積ゲームは多いが、それを差し置いてでもセカンドプレイ(周回プレイ)をやろうという気にさせる本作なので、今日から再び空き時間に相まみえていきたいとしつつ、今回はここまで。
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