思い起こせば、昨年9月のフランス旅行からもう5か月近くが経過したのだなぁと…。加齢と共に月日が経過するのが早く感ずるのは、相対的に自明のことなので驚きはしないが、それでも愕然とはする(苦笑)。で、今回は思い出したように写真整理を始めたり(再開)したものだから、その中からメトロ関係の写真を選び出し、簡単なコメント共に振り返ってみる。
パリのメトロを走る車両は、新旧織り交ぜて様々なものがあるが、なかなか車内がモダンだったので思わず撮影したもの。一切、つり革などがない車両で、捕まり棒が多数あるもの。
我が国の場合、何時何分発と表示されるものが多いが、そんなことよりも、要はあとどのくらい待てば良いのかというのが知りたいわけで、こういう表示がパリ メトロ式。もちろん、RTRとかは何時何分発と出るので、頻繁に発着するメトロならではというべきものかもしれないが。
第三軌条式だから、架線がない。道路でも電柱地中化になると大変見通しがよくなり景観が向上するが、それは地下鉄でも同じ。
そして広告もセンスのあるものが多いなぁと感ずる。単に、見慣れていないというのもあるのだが、それでも大したことないものはたいしたことないなぁと感ずるので、まあそういうことになる。
メトロの出口。一方通行である。我が国のように、同じ場所に出入り口が存在するところももちろんあるが、たいていの場合、このように分かれている(歴史のある路線はこのタイプが多い)。
以前にもふれたが、1号線はホームドアに対応している。よって、車内のドアも手動(ボタンプッシュ式)でなくなった。
同じく1号線のBASTILLE駅。ここは運河の上にホームがあるので、地下ではなく地上(高架みたいなもの。ただしすべてが運河上にあるわけではない)。
このように鉄骨剥き出しなのが、アールヌーヴォー時代につくられたからと解していいかは何とも言えないが、由緒正しい1号線はこのような見所満載。そういえば、我が国(というより東洋)初の地下鉄である東京地下鉄道をベースにした東京メトロ銀座線もこのオレンジカラーだが、これってまねをしたのだろうか…?
といったところで、駆け足で振り返りつつ今回は取り急ぎここまで。
パリで仕事を始めたのが1960年だったと記憶しております。その根拠は新聞を買った時にオーストリアをロンバルディアから追い払った代償としてイタリアからサボイ地区をフランスに編入してから100年記念の特集が掲載されていたことです。地下鉄は万博の遺物かと思われるような旧式な車輛であったと記憶しておりますので、現在の変化に驚かされます。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2012/03/15 22:47