SONYは今日(15日)、「パーソナルコンピューターVAIO「Zシリーズ」発売日変更のお知らせ」とプレスリリースを発し、2011年夏モデルのVAIO Zの発売日を二週間遅らせると発表した。プレスリリースには、「一部部品の見直しにより生産に遅れが生じたため」としているが、中身は「本体とドッキングステーション間のデータ通信にかかわる部分」のようである。
だろうな~と思ったのは、今週に入ってVAIO ZのレビューがPCニュースメディアで掲載され、中でもドッキングステーションと本体のデータ通信部分に足を引っ張られる形で、せっかくのGPU Radeon HD 6650Mが、それよりも下位となるVAIO SのGPUよりもパフォーマンスが大きく劣ることが示され、一気に購買意欲がげんなりした人が増えたからと見る。私は、今回のVAIO Zはどちらかといえば様子見であったが、購入意欲がないわけではなかったのだが、レビューを見た結果、完全に購入意欲が失せた。
そりゃそうだろう。わざわざ本体から切り離して強力なGPUを載せたと喧伝しているにもかかわらず、下位に位置するVAIO Sの本体内蔵外付けGPUよりも性能が低いのだから。そのボトルネックが「外出しに伴う結果」であるのだから、本末転倒でしかない。だったら本体から切り離さず、そこそこのGPU搭載で十分だとなるだろう。とはいえ、単にコネクタ強度不足というオチという結果の可能性高しだが(苦笑)。
やはり、本体からGPUを分離したのは失敗であり、コンセプトは破綻したと思われる。これをどうにかするにはドッキングステーションと本体とのバス転送速度を大きく向上させるか(ちょっとした変更でお茶を濁す程度では…)、あるいはもっと強力な、例えばRadeon HD 6970MクラスのGPUに変更した方がいいように思う。どちらにしても、発売日まで告知しておきながら慌てて姑息なコネクタ?変更をするようなものは、ろくなものではない。よほどのSONY信者でなければ、これをいい!とはけっして言わないだろうと疑念の目で眺めつつ、今回はここまで。
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