今回もOptimus Pad L-06Cの話を書いていこうと考えていたが、コメント欄にてご要望を頂戴したこともあって、Sandy Bridge搭載VAIO Zについて「現時点で」の私の思うところを書いていこう。早、書いてから5か月半も経つが、今年の1月5日付記事「2011年のVAIO Zに何を期待する!?」において、私は次のようなことを書いた。
ここはVAIO ZにもQuadコアを載せてほしい
しかし、現実はQuadコアどころか、Sandy Bridge搭載VAIO Zが出てくる気配はなく、Sandy Bridge自体もチップセット不具合問題に巻き込まれ、気を揉んでいたのはたぶん私だけではあるまい。そして、Sandy Bridge正式発表から春モデル、続く夏モデルというサイクルを経て、VAIOシリーズはもちろん、競合他社も次々とSandy Bridge搭載モデルをリリースし、現時点ではこれが当たり前の構成となったとなるだろう(廉価版等を除く)。
こうしている間に、SonyストアからはVAIO Zは販売終了扱いとなり、今ではその名すら出てこない。一方、かつてのSZシリーズを彷彿させるようなVAIO SシリーズにSBやSAといった「いかにも半端な」モデルが出てくるに至り、VAIO Zは再び、いや三度の休止となってしまったと思っていた。
しかし、今月頭くらいにVAIO Zの新モデル、もちろんSandy Bridge搭載モデルの噂が聞こえ始め、EU圏のショップ情報に型番や簡単なスペックが掲載されるなど、それらしい、もっともらしい話も聞こえてきている。だが、しかし──。この噂が本当だとしたならば……
こんなVAIO Zはもういらない!
何が不満なのか? そう、今のVAIO Zにも大きな不満は抱いていないのに、Sandy Bridgeを搭載したVAIO Zに不満など持つ方がおかしい。しかし、私が新VAIO Zに期待するのは「高解像度」(フルHD)が実現できた次、に求めるものは最初に書いたようにQuadコア搭載モデルなのだ。今冬にもタブレットマシンでQuadコアのKal-elが来ようというのに、ノートPCがDualコアなど許されるものではない(笑)。
とはいえ、Intel社によればSandy BridgeのQuadコアモデルのTDPは45Wであり、いくらグラフィックスを統合しているといっても、GPUは別途搭載するので、1.5kg程度の筐体内にうまく収めるのは並大抵のことではできないだろう(期待はしているが)。そうなると、TDP 35WとなればQuadコアの選択肢はなくなる。無論、コアクロックを定格より抑えてしまえばできないことはないが、それでは販売面(セールストーク面)で厳しいとなる。なので、Sandy Bridge世代からプロセス微細化となるIvy Bridge世代まで、Quadコアは待たねばならないかもしれない。
もったいないかもしれないが、いわゆるドッキングステーション込みのVAIO Zとすれば、Sandy Bridge世代でもQuadコア搭載は可能となる(だろう)。ドッキングステーションと一体化した時には4コア全開時、外した時には2コアを休ませる(停止させる)といったグラフィックス切り替えのような仕掛けをマイクロプロセッサでも行うようにすれば、VAIO ZはMobieノートにもDesktopノートにも使えるというハイブリッドな形態となって面白いと思う。だが、一体いくらになるのだろうということや、こんなのに需要はあるのか?という思いもある。少なくとも私はほしいが、Ivy Bridge世代になってQuadコアのTDPが35W程度になるのなら、そこまで待ってもいいとなる。
てなわけで、私としては年頭にSandy Bridge搭載VAIO Zを期待していたものの、Quadコアではなさそうということから、だいぶ冷静になっているのが現状で、Ivy Bridgeまで待つとなれば、その間にタブレットマシンをさわってみるのもいいだろう、という流れでOptimus Pad L-06Cを購入した。と無事にOptimus Pad L-06Cにつながったことで、次回こそはこの話題の続きと行きたい(予定)。
さっそくありがとうございます。
Quadコアですかー。確かにそこは期待したいところではありますね。
ドッキングステーションから外したときは、2コア駆動というのは面白いアイデアです!
車ではパワーが必要ないときには少ないシリンダーだけ動かして燃費を抑える機構があるので、そのうち出てくるかもしれませんね。
私も同じく現行Zに大きな不満が無い、というか、基本満足しており、
thunderboltやらUSB3やらGPUパワーアップとかにはさほど興味が湧きません。
が、一部の記事でフラットボディーで1.13キロというのがあったので、
個人的には、フルHDで軽量薄型というのは惹かれますね。
さて、正式発表はどうなることか?
投稿情報: kiyo | 2011/06/18 11:09