東日本大震災発生当日に正式出馬表明した、現職の石原慎太郎都知事。選挙運動期間中もまったくそういったそぶりも見せず、選挙運動期間最終日(9日)だけ街頭演説を行ったらしいが、結果はそれでも当選。前回選挙よりも投票率そのものは上がったが、はっきりいってそのまんま東、もとい東国原英夫氏が出ていなければもっと投票率は低かっただろう。それだけ震災とそれに続く原発事故の影響は大きかった、となるが、ここまで統一地方選が盛り上がらないのも初めてではないだろうか。
もっとも多くの人たちにとっては盛り上がる盛り上がらないは関係なく、ただ単に五月蠅くない選挙運動期間という視点ではよかったのかもしれない。私も、普段ならけたたましい候補者名・政党名連呼という選挙運動と言うより大声大会・発声訓練でしかない、くだらないばかげた乱痴気騒ぎがなくなってよかったという口である。
それはともかく、統一地方選前半戦は次の3つで括ることができるだろう。
- 反民主(というか反感…いや反菅)
- 現職強い
- 既成政党今イチ
特に、福島第一原発事故対応に四苦八苦している政権批判と「不安」に支配された高齢者の投票行動がすべてといっていいような印象を強く受けた。
で、最後に笑ってしまったこと。昨日(10日)午後8時、NHKの開票速報で投票箱締切り時間(投票終了)とほぼ同時に石原慎太郎当選確実、と出たことだ(苦笑)。ご本人もクレームをたれていたようだが、さすがにこれはないだろうと思う。午後7時58分あたりから、速報出しますよ的な事前説明を念入りに行っていたので、ここまでくどい説明をするということは…と直感していたが、ホントにやるとは(呆)。いくら民放との競争が背景にあるにせよ、速報番組のあり方は見直していいような。そんなことを感じつつ、今回はここまで。
建武の中興
一度は皆で協力して北條氏一族を倒してみたが、長年野党であった公家集団の能力不足に愛想を尽かした諸国の武士は足利尊氏を担いで再び武家政治に戻った故事を思い出しました。歴史は繰り返すとは本当ですね。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2011/04/20 22:33