現地時間3日(日本時間4日)、米国ABC WORLD NEWS WITH DIANE SAWYERにおいて、今注目のエジプト ムバラク大統領への独占単独インタビューが行われた。その報道を受けて、我が国マスコミも「受け売り」という形で昨日より報道されているが、やはり「受け売り」よりも本家を見た方がいいに決まっている。そんなわけで、ABC NEWSのWebページからこのニュースビデオ(いくつにもわかれているが)を鑑賞してみた。
私が驚いたのは、ムバラク大統領の英語力である。エジプトが英国植民地だった歴史を顧みれば、公用語はアラビア語であっても知識層やビジネスの世界では英語は当然のように使われており、大統領や首相らが英語にある程度堪能であってもおかしくはないのだが、それでも実際にムバラク大統領やスレイマン副大統領が我が国の政治家などと違って流暢に英語を操るのを見ると、流石だと思ってしまう。で、あまり我が国マスコミは注目していなかったようだが、私的に気になった発言を二つだけ拾ってみよう。
Obama is a good person.
まずはこれだ(笑)。まんまや!という声も聞こえてきそうだが、実にわかりやすい英語である。ただ、この後に、オバマ米国大統領はエジプトをわかっていない的な発言をするので、まぁそういうことなのだが(苦笑)。そして、もう一つ。
I want to die as a Egyptian soldier.
そう、エジプト戦士(闘士)として死にたいと言うのである。さすがアラブやな、という声が聞こえそうだが、事実上の終身大統領制を敷いているだけあって、こういう発言も説得力を伴っている。もっとも、エジプト情勢が今後どうなっていくかは何とも言いようがないので、このインタビューでの発言がどう受取れるのかは、もう少し時間が必要といったところだが。
そんなことを感じつつ、今回はここまで。
インドの様に多言語国家では英語が共通の言語として使用されていますが、特に旧英領植民地で使用される英語は特に法律用語でクイーズイングリッシュが基本となっており、米語の翻訳に没頭した後では、附いて行くのに苦労した記憶があります。支配層の大部分が英国の大学で勉強している関係でしょうか。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2011/02/06 20:56