AMD社が昔懐かしい姑息な発表をした。
現地時間4日、AMD社は、GPU機能を統合したマイクロプロセッサ「AMD Eシリーズ」及び「AMD Cシリーズ」を発表した(製品情報はこちらを参照)。これらは昨年来、AMD社がFusion APU(Accelerated Processing Unit)と称してデモを行ってきたものであり、今年発表されること自体はまったくおかしなことでも何でもない。だが、よりにもよってIntel社がGPU機能をOn-dieで統合したSandy Bridgeを公式発表する前日(前々日?)にぶつけてくるあたり、AMD社の姑息さ(当社の方が先に発表!とか)とFusion APUに対する自信のなさが伺えるところである。
しかも今回発表されたのは、ローエンドモバイル及び一体型プラットフォーム向けのものであり、明らかにSandy Bridgeと被るものとは限らないが、ローエンドから発表せざるを得ない(しかも出荷でなく発表という点に注意が必要)状況は、AMD社の「お家の事情」を察するに余りある。久々に見た「鋒だけを制する」戦いを始めたAMD社に、新年早々暗い影が見えてしまうところから、逆に言えばそれだけSandy Bridgeのできが良いという裏付けでもあるだろう。そんなことを考えつつ、今回はここまで。
コメント