「タクティクスオウガ 運命の輪」をまだまだのんびりプレイ中だが、そろそろこのあたりで名シーンについて語っていきたいと思う。最初は、やはりSFC時代のプレイ時にも衝撃を受けたバルマムッサの選択場面である。では、運命の輪での流れを追ってみよう。まずは、超かんたんなそこまでのあらすじから。
虐げられてきた少数派ウォルスタ人と多数派のガルガスタン人。父祖の代からの民族対立を背景として、さらに追い詰められていくウォルスタ陣営に現れた若き英雄デニム。解放軍を率いたその戦いは、多数と少数の差を覆すまでには至らず、起死回生の策としてバルマムッサの強制収容所のウォルスタ人を解放し、その蜂起によって形勢逆転を目指したのだった。しかし、バルマムッサ強制収容所では、既に戦意などとうの昔に喪失した高齢者や女子供が中心の人達で武装蜂起など望むべくもなかった。そこで──。
騎士レオナール
話を聞かせてもらった。
やはり説得は難しいようだな。
騎士レオナール
いや、気にしなくていい。
こうなることはわかっていたんだ…。
騎士レオナール
よく聞いてくれ…。
これから……
騎士レオナール
これから…、町の住人を一人残らず殺すんだ。
デニム
!!
騎士レオナール
こうなることを予想されていた
公爵様のご命令なんだ。
デニム
どうして? いったい、どうして?
何故なんだ、理由を教えてください!!
騎士レオナール
公爵様はこう仰せられた…。
(以下、回想シーン)
ロンウェー公爵
…バルマムッサの住人が
すんなりと蜂起するなら何も問題はない。
ロンウェー公爵
しかし、あの子どもたちが行ったとて、やつらは武器を
手に取り革命のために命を投げ出したりはせんよ。
ロンウェー公爵
そのとき、おまえはガルガスタンを装い、
住人を1人残らず殺すのだ。
騎士レオナール
な、なんですと!
我が同胞を殺せとご命令になるのか。
ロンウェー公爵
落ちつけ、レオナール。
おまえは頭のいいやつだからわかろうが。
ロンウェー公爵
よいか、ガルガスタンとの戦いに勝つには、
これまで以上に我々、ウォルスタの団結が必要なのだ。
ロンウェー公爵
バルマムッサがヤツラによって滅ぼされたとあれば、
他の自治区にいる同胞は否応もなく戦わざるを得まい。
騎士レオナール
し、しかし…
ロンウェー公爵
それに、そうした暴挙をガルガスタンの
反体制派が黙ってはおるまいよ。
ロンウェー公爵
いずれにせよ、バルバトスは戦力を我々とガルガスタン
内部の反体制派に分散しなければならなくなる。
ロンウェー公爵
そして我々は、バルバトスを討ち取る大義名分と勝機を
得ることができるというわけだ。
騎士レオナール
しかし、デニム殿は
黙ってはおりますまい…。
ロンウェー公爵
そのときは、おまえが…。
(回想シーン終了)
騎士レオナール
「…従ってくれるな? こうしなければ
ウォルスタに明日はない!
デニムの選択肢
1.…わかっています。
2.馬鹿なことはやめるんだ!
この究極の選択肢。1を選択すれば虐殺に荷担し、引き続きウォルスタ解放軍の若き英雄として活動することになるが、2を選択すれば解放軍から懸賞金をつけられ追われる立場に変わる。人道的には2を選択するのだろうが…。
と、このつづきは時間がなくなったのでまた次回。
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