先日「東京湾の中にフィリピン海?」という記事でGoogleマップの表示で、東京湾内に「フィリピン海」表記があることについて疑問を呈してみたが、よくよく見ればこの手の座標入力ミスは、あまりにデータ量が膨大であることも手伝ってありとあらゆるところに見られる。無論、Googleマップでは第三者が地図へのマーキング情報を自由に掲載可能(レイヤの選択で様々)であるので、すべてがGoogleの責任に帰することなどなく、そもそもユーザ(見る方も作る方も)が気をつけなければならない事項であることもまた自明である。以上のことを踏まえながら、今回は東京湾の中に米国カリフォルニア州のホテルが存在することを見てみよう(苦笑)。
ここは東京湾内(そしてGoogleマップにおいてはフィリピン海)、湾奥の千葉県浦安市沖、あの東京ディズニーランドに近い海上に驚くなかれ、米国カリフォルニア州にあるはずのホテルがあるとされているのだ。もちろん、これは単純な座標設定ミスの類の問題であり、しかもわかりやすいミスなので、本当に海上にこんなホテルがあるとは通常思うことはない。
だが、しかし。これが適切な位置に見えるような座標設定であったとしたらどうなるだろう。おそらく多くの閲覧者が勘違いし、右往左往させられることになるのは間違いない。
便利になることは、その一方で退化を助長させるものとなる。そういうことを念頭に置きつつ、今回はここまで。(なお、今回ご紹介したGoogleマップの情報は、日本時間2010年10月8日午前9時20分現在のもの。)
コメント