現地時間13日(日本時間14日)、Intel社はIntel Developer Forum 2010の基調講演において、いよいよ出荷が近いSandy Bridge(開発コードネーム)の概要を説明した。無論、概要と言ってもポール・オッテリーニCEOの基調講演なので、技術的な面白い話はないが、CEOの基調講演で取り上げられることに意義がある。
その中でCEOがアピールしたのは、iGPUの性能向上だった。逆に言えば、これがウリ?というのはかなり寂しいのだが、標準的なMobile向けGPUを駆逐できるだけの能力を有するのなら、大きな意味があるのは間違いない。Sandy BridgeはMobile専用プロセッサではないが、やはりIntel Israel設計によるマイクロプロセッサとなれば、Mobileプロセッサとしての期待を大きく担うと理解していいだろう。
続く、ディビッド・パルムッター上級副社長兼IAアーキテクチャー担当ゼネラルマネージャによる基調講演では、Sandy Bridgeの内部構造をアピール。特に「Ring」採用による内部データ伝送速度の高速化を強調し、CPU、グラフィックス、メモリコントローラを高速Cacheメモリで相互データ交換することによる性能向上は、よりMobile向けに有意義であることが確認された。
また、Turbo Boostもよりアグレッシヴに行われ、CPUコアだけでなくiGPUとも連携して動作するようになっており、GPU性能を大きく期待するシーンにおいても有効に働くことは、大変興味深いものといえる。早く、これを搭載したMobile PCをさわってみたいという衝動に駆られたのは言うまでもない(苦笑)。
ただ、残念というか、あれ~?と思ったのは、プロセッサブランド名はCore i7/i5/i3を継承するということである。まぁこのブランド名自体、まだそれほど使われているわけではないのだが、マイクロアーキテクチャの刷新に比べて何と地味な外見の変化か…。
ということで、来年出荷のSandy Bridge(Core i 第二世代シリーズ)の登場が楽しみである。といったところで、今回はここまで。
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