社では既にMicrosoft Office 2010を導入済みだが、個人としてはパッケージ販売まで待ち続けていた。いよいよ本日(17日)、正式発売となったのでMicrosoft Office Professional 2010のアップグレードパッケージを購入(おまけに折りたたみ傘をもらった)し、VAIO Zに導入することとした。
Office 2010は、32-bit版と64-bit版の両方からインストールできるようになっているので、互換性など余り気にしない個人使用であることから、社で入れた32-bit版ではなく64-bit版をインストールする腹づもりでいた。しかし、デフォルトでは32-bit版しかインストール(アップグレード)できないことがわかった。
標準インストール(アップグレード)ではこのような説明は一切なくいきなり始まってしまうので、有無を言わさず32-bit版がインストールされてしまう。よって、必ずカスタムインストール(アップグレード)を選択すべきだが、それでもここで「アップグレード」ボタンを押してしまっても32-bit版が選択されてしまう。よほど、Microsoft社(マイクロソフト?)は64-bit版をインストールさせたくないようだ。説明文によれば「64ビットバージョンのOffice 2010のインストール方法の詳細を参照するには[ヘルプ]をクリックしてください」とあるので、?マークをクリックすると、このようなヘルプメッセージが出てくる。
Microsoft Office の 32 ビット版と 64 ビット版を選択する
既定では、コンピューターで 64 ビット版の Windows を実行している場合でも、Microsoft Office 2010 では 32 ビット版の Office 2010 がインストールされます。
メモ 64 ビット版のオペレーティング システムを実行しているコンピューターに、既に 64 ビット版の Office がインストールされている場合、既定のインストールは 64 ビット版の Office になります。
Office 2010 では、WOW64 を使用することで、64 ビット版のオペレーティング システムで実行されている 32 ビット版の Office 2010 プログラムをサポートしています。WOW64 はオペレーティング システムが提供する互換性環境で、Windows 64 ビット オペレーティング システムで 32 ビット アプリケーションを実行できます。32 ビット版の Office 2010 を使用することで、ユーザーは 32 ビットの Office 用の既存のサード パーティ製アドインを引き続き使用できます。
32 ビット版の Office 2010 は、ほとんどのユーザーに推奨されるオプションです。これは、他の 32 ビット アプリケーション、特に 32 ビット オペレーティング システムでのみ使用できるサード パーティ製アドインとの潜在的な互換性の問題を回避できるためです。
64 ビット版の Office の詳細
- 32 ビット版の Office だけが対応する機能 (64 ビット版の Office にはない機能)
- 既存の Office のファイルおよびソリューションとの互換性
- 64 ビット版の Office を実行するためのオペレーティング システムの要件
- 64 ビット版の Office をインストールする
(中略)
64 ビット版の Office をインストールする
64 ビット版の Windows Vista または 64 ビット版の Windows Server 2008 オペレーティング システムを実行しているコンピューターに 64 ビット版の Office 2010 プログラムをインストールする場合は、次の手順に従う必要があります。また、Office で実行するアドインも 64 ビット版である必要があります。
重要 使用するコンピューターで 64 ビット版のオペレーティング システムを実行していて、既に 64 ビット版の Office がインストールされている場合は、セットアップをルート フォルダーから実行することで 64 ビット版の Office がインストールされます。
Office 2010 のセットアップをルート フォルダーから実行していて、[ユーザー設定] をクリックした場合は、[閉じる] をクリックしてセットアップを終了します。確認のメッセージが表示されたら、[はい] をクリックしてセットアップを取り消し、[閉じる] をクリックします。Office 2010 のディスクの x64 フォルダーに移動し、Setup.exe をダブルクリックして 64 ビット版のセットアップを実行します。
長々とヘルプを引用したが、要は「DVD-ROM内にあるx64フォルダ内のSetup.exeを実行する」ということである。64-bit版をインストールさせたくない理由は、サポートデスクをパンクさせたくないという思惑のようだ。それはともかく、Autorun機能で起動するインストーラは無視し、昔ながらのダブルクリック実行。最新の64-bit Officeをセットアップするには、古の魔法の儀式が必要だったのだ。しかし──
喜び勇んで、Setup.exeを実行してもこのエラーメッセージ(苦笑)。アップグレード版でありながら、すべて前版をアンインストールしなければできないという。まぁこれは32-bit版が悪さをしないとも限らないので賢明な選択である。素直に指示に従い、OKボタンでこのメッセージを閉じ、Office 2007を削除して再びSetup.exeを実行。その後は、何の問題もなくインストールは完了し、無事に64-bit版Officeが使えるようになった。
といったところで、今回はここまで。
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