新VAIO Z(VPCZ1)を使い始めて今日(12日)でちょうど7日、一週間となる。まだまだ使い込んでいると言うにはほど遠いが、確実に言えることは日常行っていることはすべてこのノートPCで行っており、問題なく使うことができているということである。明日、明後日は年度末でありながら幸いにして今のところ休暇を取得できそうな感触なので、もう少しディープな使い方ができるはずだが、これだけ快適に日常で作業できているというだけでも購入した価値があったというもの。中でも、やはり選んだ理由である「フルHD」解像度の効果は大なり!との思いは、使えば使うほど実感できている。
さて、今回はまずはQuad SSDについて。フルHDよりは注目していなかったが、単なるSSDよりもRAID 0で4つのSSDで分散読み書きする威力。いったいどのくらいのベンチマーク性能なのか(いうまでもないが、「性能=ベンチマーク性能」ではない)。CrystalDiskMark 2.2.0の結果から見てみよう。
設定はデフォルトで。本体メインメモリ(DDR3 SDRAM)をRAMディスク化したベンチマーク性能には無論及ぶべくもないが、SATAドライブとしてのこの数値は驚異的、というよりも次元が違うものとなっている。私的にHDDも速くなっているという印象はあるのだが、それを上回るというか…。どおりで、ディスクアクセスがほとんど気にならないのもわかるというものだ。特にウィルスチェック等の所要時間が激減するのがありがたい。
ということで、ここからはタイトルどおり、Sandra Liteで簡単なベンチマークテストの結果を示そう(すべてではない)。
メモリ(メインメモリ)テストまずはテストの前提となるステータス一覧。
リザルト ID : Intel Core (Auburndale/Havendale) DRAM Controller; 2x 1GB DIMM DDR3-SDRAM (2.13GHz) PC3-17000 (7-7-7-21)
プラットフォーム コンプライアンス : x64
トータルメモリー : 7.68GB
テストしたメモリー量 : 3.84GB
NUMA サポート : 無効 (利用不可)
SMP テスト : 無効 (利用不可)
トータル テスト スレッド : 2
マルチコアのテスト : 有効 (利用可能)
SMT テスト : 有効 (利用可能)
システムタイマー : 2.6MHz
ページサイズ : 4kB
ラージ メモリーページを使用 : 無効 (利用不可)
続いて、プロセッサのサポートする拡張命令等の一覧。
SSE Technology : 有効 (利用可能)
SSE2 Technology : 有効 (利用可能)
SSE3 Technology : 有効 (利用可能)
SSSE3 Technology : 有効 (利用可能)
SSE4.1 Technology : 有効 (利用可能)
SSE4.2 Technology : 有効 (利用可能)
AVX - アドバンスト ベクター エクステンション : 無効 (利用不可)
FMA - Fused Multiply Add eXtensions : 無効 (利用不可)
SSE4A Technology : 無効 (利用不可)
FMA4 - 4 Operands Fused Multiply/Add eXtensions : 無効 (利用不可)
HTT - ハイパースレッディング・テクノロジー : 有効 (利用可能)
続いて、メモリサブシステムの中核、メモリコントローラの情報。
モデル : Sony Core (Auburndale/Havendale) DRAM Controller
OEM デバイスの名称 : Intel Core (Auburndale/Havendale) DRAM Controller
改訂 : A3
フロント サイド バス の速度 : 2x 2.4GHz (4.79GHz)
In/Out の幅 : 20-ビット / 20-ビット
最大のバス帯域幅 : 18.7GB/秒
バンク 0 : 1GB DIMM DDR3-SDRAM 7-7-7-21
バンク 4 : 1GB DIMM DDR3-SDRAM 7-7-7-21
チャネル : 2
メモリー バス スピード : 2x 1GHz (2.13GHz)
動作倍率 : 8x
ビット幅 : 64-ビット
プロセッサーに統合 : 有効 (利用可能)
最大のメモリーバス帯域幅 : 33.25GB/秒
そして結果のみ列挙すれば、以下のとおりとなる。
- 総合的なメモリーのパフォーマンス : 8.86GB/秒
- Int Buff'd iSSE2 メモリー帯域 : 8.87GB/秒
- 浮動小数点 Buff'd iSSE2 メモリー帯域 : 8.86GB/秒
パフォーマンス vs. 速度
- 総合的なメモリーのパフォーマンス : 4.27MB/秒/MHz
- Int Buff'd iSSE2 メモリー帯域 : 4.27MB/秒/MHz
- 浮動小数点 Buff'd iSSE2 メモリー帯域 : 4.26MB/秒/MHz
パフォーマンス vs. 消費電力
- チップセット/メモリーの消費電力 : 8.99W
- 総合的なメモリーのパフォーマンス : 1009.57MB/秒/W
- Int Buff'd iSSE2 メモリー帯域 : 1010.23MB/秒/W
- 浮動小数点 Buff'd iSSE2 メモリー帯域 : 1008.90MB/秒/W
容量 vs 消費電力
- メモリー容量 : 228MB/W
Int Buff'd iSSE2 メモリー帯域
- 代入 : 8.84GB/秒
- スケーリング : 8.89GB/秒
- 追記 : 8.86GB/秒
- Triad : 8.9GB/秒
- Data Item Size : 16バイト
- バッファリング : 有効 (利用可能)
- Offset Displacement Used : 有効 (利用可能)
- 帯域幅の効率 : 26.67%
浮動小数点 Buff'd iSSE2 メモリー帯域
- 代入 : 8.84GB/秒
- スケーリング : 8.84GB/秒
- 追記 : 8.85GB/秒
- Triad : 9GB/秒
- Data Item Size : 16バイト
- バッファリング : 有効 (利用可能)
- Offset Displacement Used : 有効 (利用可能)
- 帯域幅の効率 : 26.64%
これらを総じていえば、メモリインタフェースをプロセッサに近いところに置いただけあって、なかなかに良好な成績を上げていることがわかる。先ほどのQuad SSDのベンチマーク性能とあわせてみると、ようやくプロセッサのパフォーマンスにわずかながらではあるが、ついてきているようになってきたとなる。今後、マルチコアプロセッサとして指向するのは確実なので、ますますメモリサブシステムは重要となっていくはずである。といいつつ、今回はここまで。
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