11月10日、SONYからWindows 7アップグレード情報が公開され、結果初代type Zが事実上公式アップグレードから見捨てられたことを確認した。ハードウェア的に初代以降、ほとんど変わっていないように見えるものが、なぜ初代だけが見捨てられる格好となったのか。どうやら、SONYのドライバ開発能力に難がありそうだという結論に達しそうな印象である。
VAIO type Zの初代とそれ以降の決定的な違いを今さらながらに比較してみると、大きな違いはたったの一つ。それはOSが32-bit版か64-bit版かの違いで、初代はWindows Vistaの32-bit版、二代目以降はWindows Vista 64-bit版しか選択肢がなくなっている。つまり、32-bit版OSはアップグレードの対象から切り捨てられたというわけである。
アップグレードという点から見れば、32-bit Windowsから64-bit Windowsへの選択肢はもとよりない。よって、初代type Zは32-bit版を搭載している以上、アップグレードするならWindows 7の32-bit版しかあり得ない。そして、SONYからWindows 7 32-bit版デバイスドライバが提供されなければ、アップグレードできないという流れになる。
初代VAIO type Zは昨年8月に発売されているので、まだ1年3か月しか経過していないのにWindows 7アップグレードがSONYから見捨てられたのは、32-bit版デバイスドライバ等が提供されないこと。この理由でアップグレードできないのであれば、SONYの開発能力、いや開発リソースの割り当てに難があるとしか思えない。とはいえ、新たに開発負担が生じていたのは確かであるので、これを声高に叫んでいるだけでは現実的な解決は難しい。
そもそもWindows 7にアップグレードしたVAIO type Zは、三年延長保証やより高い保証を受けていたとしても、すべての保証はなかったことにされる。なので、リスクのすべてはユーザの責任に帰されることになっている。一方、Windowsのライセンスの観点から見れば、アップグレードという手法を選択しなくても新たにWindows 7のライセンスを導入(購入)すれば、32-bit版から64-bit版への移行であっても何ら問題はない。
以上を踏まえて現実的な解決方法は、次の方法をSONYが英断を以て示すことにあると考える。
- VAIO type Z向けのWindows 7 64-bitデバイスドライバを初代VAIO type Z向けユーザに提供可能にする。
- ハードウェアを確認・特定できるなら(VAIO Update Ver.5から可能)、Windows 7対応VAIOアプリケーションを提供可能にする。
どうせ自己責任なのだから、32-bit版からのアップグレードに拘泥することなく、64-bit版への新規(クリーン)インストールをやらせたって問題はないはずだが、様々なクレーム等を気にしているため実行に踏み切れないならお門違いも甚だしい。言うまでもなく、障害・クレーム対応能力が圧倒的に欠如しているSONYなので(オペレータの回答能力を慮れば、機械対応で十分)、逆に言えばどんなことをされたって、マニュアル対応「それは対応していません。リカバリーしてください」の一辺倒で済むはずだからだ(苦笑)。
とまぁ、色々述べてみたが、とどのつまりSONYは32-bitデバイスドライバ開発能力あるいは開発リソースに難があり、これを切り捨てたという事実に変わりはない。いよいよ、来年はこちらもSONY切り捨てという形で対応するとしようか。
初代VAIO type Z
Windows7 pro 64bitをクリーンインストール 完璧動作
海外のソニーは、見捨ててませんよ(笑)
--------------
必ず、STAMINAモードの状態で
--------------
1.BIOSをM3_R2170M3にアップデート
http://forum.notebookreview.com/showthread.php?t=426448&page=12
-------------------------------
ドライバーを集める
http://esupport.sony.com/US/perl/swu-list.pl?mdl=VGNZ790DLB&SelectOS=47
Sony Programmable I/O Control Device
Sony Firmware Extension Parser Device
Sony Shared Library
Setting Utility
VAIO Control Center
VAIO Event Service
AlpsR BluetoothR Driver
WebCam CompanionR Software
SD Card Driver
RicohR Memory Card Reader/Writer Driver
IntelR Chipset Driver
AlpsR Pointing Device Driver
UPEKR FingerPrint Sensor Driver
UPEKR Protector Suite QL? Software
Conexant Modem Driver
Intel Matrix Storage Manager Driver
Realtek High Definition Audio Driver
SONY HDD Protector Driver (infファイルを右クリック→インストールを選択でインストール)
Original Function Settings Software
---------------------------------------
Universal Extractor(http://legroom.net/software/uniextract)で、
E_Wise Unpackerを指定し、すべてを同じフォルダー(例 driver)に解凍する。
できたフォルダーのsetup.exeでインストール。
無い場合はデバイスマネージャーのドライバーの更新で
「コンピュータを参照して---」で上記(例 driver)フォルダーを指定。(フォルダーの場所は一番上でいい)
-------------------------------
2.Windows7 pro 64bitをクリーンインストール
3.Sony Programmable I/O Control Device インストール
Sony Firmware Extension Parser Device インストール
4.Sony Shared Libraryをインストール → 再起動
5.Setting Utility、VAIO Control Center、VAIO Event Serviceをインストール → 再起動
---------
SPEEDモードにして、
---------
6.Graphics Driver(NVIDIA) Ver.8.15.11.8684 for Windows 7 64bitアップデートプログラム
(http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/EP0000208680.html)をインストール → 再起動。
これでSTAMINA、 SPEEDの切り替えも起動したままでOK。
音量、画面の明るさ、拡大・縮小等のホットキー、S1、S2、ejectionボタン等もすべて動作OKです。
最後にどうしても一つだけ不明なデバイスが残るので
FeliCaドライバーをインストール
http://www.sony.co.jp/Products/felica/pcrw/fsc_dl_cons.html
投稿情報: しろう | 2009/11/14 21:11
参考にさせていただいています。同様に憤りを感じてます。
またtypeTZに関しても純正でありませんがBIOSでVT有効にできることは
実証済みであるますが、Windows7に対してのBIOSアップデートは無しです。
対応してませんの一言で済まされてしまっていることに、
だったら購入してからの期間を考えても対応しなさいよ!と思ってしまう自分がいます。
投稿情報: 茶太郎 | 2009/11/18 22:11
茶太郎様、コメントありがとうございます。
仰せの通りで、たったの1年ほど前の話だろう、ということなんですよね。10月下旬頃から11月中旬に提供時期がシフトされた理由はわかりませんが、より多くの機種をサポートしようとしていたのではなく、いかに(どこで)サポートを切り捨てるかという線引きに当てられていたのではないか、と。できる・できないの問題ではなく、サポートのリソースを削るため、とでも言うべきでしょうか。
まぁ、何を言ってもIt's a sony. そういうこと化(誤変換にあらず)と思いますね。
投稿情報: XWIN II | 2009/11/19 19:47
しろう様、コメントありがとうございます&返事等が遅れて恐縮です。
(スパムフィルタにひっかかっていたものですいません。)
というわけで、さすが米国のIt's a sony. 訴訟対策もばっちりですね(藁慰)。
このくらいやっても罰は当たらないでしょう。さて、それでは64-bit化も念頭に色々試してみようかな。
投稿情報: XWIN II | 2009/11/23 07:25
XWIN IIさま。
お久しぶりです。マシュマロマンです。
いろいろ調べて私も64bit版にしました。一応、Microsoftの見解ではVista 32bitから7 64bitでもアップグレード版でいいみたいです。
ただし、すでにVistaがインストールされた状態で新規(カスタム)インストールをしないといけないようですが。
64bit版ではあたりまえですが、4GBすべてOSが認識するので得した気分になれます。
久しぶりのご挨拶がこんなので申し訳ないですが、ちょっとした情報まで。
投稿情報: マシュマロマン | 2009/11/26 20:59
マシュマロマン様、コメントありがとうございます&大変ご無沙汰しております。
やはり64-bit版ですか。実は私も地域歴史研究を進める傍ら、VAIO Z(type Z)の64-bit化のみならず、SSD化やメモリ8GB化も含め、大幅刷新を検討中です。Arrandaleに流れる可能性は、絶対無いとまでは申しませんが、Intel社(インテル含む)があれだけCore iシリーズをプッシュしていることからして「信用ならない」ってのは温故知新(苦笑)。
そんなわけで、お気軽にコメントを寄せていただければと思います。
(なかなか古い方(SASCII時代の…とか)と巡り会わないので、それだけでもありがたいです。)
投稿情報: XWIN II | 2009/11/27 07:16