薄型PS3がSCEIより発表(「薄型・軽量に進化し、120GBのHDDを標準搭載した新型「プレイステーション 3」(CECH-2000A) 2009年9月 全世界同時発売~ 年末年始の商戦期に向け、充実したソフトウェアラインアップとともに「プレイステーション 3」プラットフォームの普及・拡大を更に加速 ~」)になった。価格が安くなって重量等も減った。とはいえ、プレスリリースのいんちき臭いところは現行機種(二世代目)との比較でなく、今はもう製造販売していない初期型との比較。こういうところにSCEIの苦しさが垣間見えなくもない。
一番の注目はPS2互換機能だったらしいが、ソフトウェアエミュレーションを行うにはまだまだだろう(ハードウェアを載せていた初期型におけるPS2互換レベルを思い出そう)。それ以上に、PS2互換機能を持たせるなら、HDDへのインストール機能は必要だし、不法コピー対策も立てねばならない。PS互換よりも超えなければならないハードルは多いはずだ。
PS2互換機能は先送りになったようだが、意匠においてはPS2互換ともいうべき内容となっている。まずはロゴ。プレスリリースをご覧いただけばお気づきのとおり、PS2そっくりなものとなった。そして、PLAYSTATION 3表記からPlayStation 3表記への変更は、これもPS2と同じ。そしてプレスリリースにはないが、こちらの新しいPS3の写真が掲載されているのを見れば、PS2のデザインに回帰していることも確認できるだろう。そうなのだ、これはPS2の皮を被ったPS3と言っていいようなものなのである。
これにPS2ソフトウェアエミュレーション機能が搭載されれば、まさに望むべき進化したPS2となるだろう。HDDにインストール可能でハイビジョン対応となれば、Wiiのゲーム環境といい勝負どころか、任天堂ブランド以外のゲームであれば、まだまだPS2ゲームの方が素晴らしいものが多いと思う。その上、PS3のゲームもできれば鬼に金棒だ。
だが、しかし。
どうにも、PS2成功体験に頼りすぎているような気がする。過去の互換性を一度は捨てたPS3としては、PS2の栄光の時代は忘れられないものではあろう。だからこそ形を真似、いずれはPS2ソフトウェアを動作させたいという意欲はわかる。でもそれでいいのか、本当に?
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