東京都港区、いや品川区のお台場地区にこの夏の間限定で実物大のガンダムがあることは、もちろん知っていた。しかし、近くにあるとなかなか行こうとは思わないもので、なんだかんだで行く機会を完全に逸していた。ところが、親類の子供たち(甥、姪にあたる)をこのお盆休みの間に連れて行ってほしいという要請を受けたので、よりにもよって今日(16日)、隣地区でコミケ最終日にあたる今日、ガンダムを見に行ったのである。
お台場地区には、ゆりかもめを利用する方法とりんかい線を利用する方法と、バス以外の公共交通機関を利用するには二つの方法があるが、コミケ開催日にあたっていることを考慮に入れ、りんかい線を利用した。言うまでもなく、ゆりかもめは乗客が多すぎて乗り切れない可能性があると予想したからである。そんなわけで、りんかい線の東京テレポート駅で下車。降りてみれば、いきなり何の説明もなく「ガンダム」とだけ書かれた出口案内がいたるところに手作りのものが貼られていた。間違いなく、駅員はイヤと言うほど何度も何十度も、いやもう数えたくないほど聞かれたに違いない。それは、手作り案内が至るところにあるという事実で十分わかる。
この日はフジテレビでも何かイヴェントをやっていたようだが、興味がないのでうるさいなと思いつつスルー。そして、歩くこと10分ちょっとで都立潮風公園にやってきた。ここにガンダム様がいらっしゃるのである。
と、ここでこのお台場地区の話を少々。最初に書いたように、ガンダムのある場所は東京都品川区にあり、町名は東八潮という。お台場地区ではあるが、住所はお台場とは無縁のものとなっている。この辺りは、ちょうど港区と江東区と品川区の三区の境界線が走っており、潮風公園をわたる道で港区・江東区と品川区の境界をまたぎ、台場駅の南側にある湾岸道路で港区と江東区の境界線が走っている。つまり、ここは各区の利益分割線を確認できる地域でもあるのだ。
まぁガンダムの話とはあまり関係がないので、さっさと進めて上の写真は、ホテル日航東京などをバックにしたガンダムである。こうして見ると、ホテル日航東京よりも大きく見えてしまうが、手前にガンダムがあるのでもちろんそんなことはない。だが、広々とした公園内に鎮座(座っていないからこういう表現はヘンだが)しているからか、以外に遠目からは大きく見えない。
ぐるっと回って右斜め正面から。行ったときには気付かなかったが、もう空の様子は秋っぽくなっている感じがする。足下に人が写っているが、これを見るといかにガンダムが大きいかがわかる。
で、さすがに日曜日でお盆期間でおまけに隣地区でコミケ最終日とあって、なかなかに人が多かった。一番多いのは子供ではなく、おぢさん系の人たち。彼女連れもちらほら見られたが、いかんせん彼女が付き合わされている感がありあり(余計なお世話だが、私の気のせいだと思いたい)。この暑い中、お疲れさんである。
せっかくなので、ガンダムタッチアンドウォークというサーヴィスに参加した。それなりの行列はあったが、すぐに流れていくような印象(一方、ショップはレジが少なすぎてそれほど並んでいないのに一時間以上の待ち時間と聞いてすぐに諦めた)だったので、子供たちを引き連れて並ぶ。要は、ガンダムの股下くぐりでそのついでにガンダムにタッチ(おさわり)しようというものである。「股下くぐりでおさわり」とだけ聞くと卑猥に聞こえるが、まったく健全なものである。近くに行くと、その大きさに圧倒され、足だけをタッチしてきた(というか、足以外届かない)。
そんなわけで正味、小一時間ほど。ガンダムを楽しんできた。もともと何かのキャンペーンでガンダムがダシに使われているだけなんだろうが、キャンペーンが何だったのかはほとんど二の次のようだった。これで、動員人数が多かったとしてキャンペーンは成功したという報告をするなら、それは詐欺的なものだと思う。そんなことを気にしつつ、子供を引き連れてのガンダム参りは終わった。帰りもりんかい線を利用したが、コミケ帰りの客で車内はごったがえしており、ゆりかもめを選択しなくて正解だったと納得(台場駅は乗れない客が多数あったのを帰路に目撃)。といったところで、今回はここまで。
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