相変わらず選挙報道、中でも開票速報番組はすごい。
何がすごいって、まだ投票箱が開けられていないうちから、開票結果が出されているような印象しか持てないような結果報道なんだから。民主党の小沢代表代行も批判されていたように、あまりに先行しすぎる予想報道はどうにかしてほしいものだ。
と、それはともかく、私は今回の衆院選で注目していたのは、民主党の躍進ではなく、公明党と多くのマスコミに諸派扱いされていた幸福実現党の戦いぶりである。一部、途中経過を含むが、結果はこんなものとなった。
まずは比例区の結果。民主党の風が吹いたのに加え、投票率が全般に高くなったことも相まって、いわゆる組織票に多くを期待している政党の戦いは厳しいものとなる。が、都議選の時と同様に、公明党は厳しいながらも多くの比例ブロックで得票率が10パーセントを超え、民主、自民に次いで北海道以外はすべて3位となった(北海道は新党大地が3位)。結果、比例区では21人の当選者を確保できたのである。
一方、幸福実現党は厳しいデビューとなった。どの比例区でも1パーセントに届かなかったが、比例区すべての得票数を合わせても459,837票と、近畿ブロックだけで得たみんなの党の得票数465,591票を下回っている。とはいえ、順位としてはすべてが最下位というわけではなく、幸福実現党を下回る得票数の団体もあったことは指摘しておこう。
続いては、小選挙区。自民党と選挙協力を行っていたので、ほとんどの選挙区で民主党候補者との戦いとなったが、結果は全敗となった。すべてが2位であるが、小選挙区制においては2位も最下位も同じである(比例区に重複立候補していれば、惜敗率が影響するので同じではないが、小選挙区の戦いとしては同じである)。得票率だけを見ればいい線行っているような印象だが、いかんせん、3位以下の得票率はほとんどが一桁であるので、30パーセント台では勝負にならない。辛うじて40パーセント台に上がっているものは、接戦となった選挙区もあるが、結果は当選者0人。大変厳しい結果といえるだろう。
一方、幸福実現党の立候補者数は300名を超え、民主党をも上回る最も多い数を数えたが、当選者は0人。すべての候補者は、得票率10パーセントを超えられず、それどころか1パーセント前後の得票率の候補者も多かった。比例区、小選挙区いずれも当選者を出せなかった結果は、受け止め方は人それぞれだと思うが、マスコミが諸派扱いしたのも仕方がないように感じた。
といったところで、今回はここまで。
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