昨日(4日)から予約開始されたWILLCOM D4。別に気になっていたわけではなくはなく、あったとはいえ、それだけの用では行かなかっただろうけれど…。秋葉原のヨドバシカメラに行ってさわってきました。ちょうど体験コーナーのようなものが設けられており、私の行った時間は待つことなくあっさりさわることができた。ちなみに、1階入ってすぐの所にWILLCOM D4の予約コーナーが設けられていたが、こちらは誰も並んでおらず、まだ昼頃だったためか、あるいは初日がどうだったのかはわからないが、先行き不安を感じさせるものだった。
と、それはともかく実機をさわった感想を思い出した順に列挙しておこう。
まず、この体験コーナーにいらっしゃった方は、どこの所属だったのかいきなり気になった。WILLCOMと書かれた服を着ていたのだが、WILLCOMの方なのかな? あれこれ言っていたことにいちいちレスポンスを返されていて、ちょっと鬱陶しかった(私一人ならともかく、家人と共にしゃべっているのに割り込んできたりしたのだ)。間違ったことを訂正したいという気持ちはわからないではないが、会話の邪魔はしてもらいたくない。さらにいえば、マイナス的な感想に対して「いや、そういうふうに感じますが、これはですね~」みたいに、こちらが頼んでいるわけでもないのに割り込んでくる。いくら他に体験コーナーにいないからといって、必要以上にかかわってほしくない。
では実機の感想。いきなりだが、かなり重い。460gということで、軽いのではなかろうかという印象を持っていたから…ではない。重さの感じ方は様々だろうが、同じ重さ(質量)であっても、容積が小さい方が重く感ずるものである。鬱陶しい担当者は「ペットボトル飲料より軽いですよ」と聞いてもいないことを強調されていたが、そういう問題ではない。持ちやすさを含めて、サイズが重さの体感を左右するものだ。机の上に置いて使用するならともかく、手に持ち続けるとなると、この形状で460gというのは厳しいと思う。PlayStation Portable(以下、PSP)のような持ち方もできるというが、重いと感じた初代PSPですら約280g、二代目PSPは約190gであり、新旧PSPを併せ持つとほぼWILLCOM D4に相当するが実際持ってみると、なるほどWILLCOM D4を持ったイメージと変わらないと感じた。
そしてディスプレイ、これは高精細で大変見やすい。ただし、VAIO Uクラスよりもさらに一回り小さいので、小さな文字が苦手な方は辛いと感ずる。Windows Vistaの画面解像度や文字の大きさを変えるなどして対応は可能だが、それではせっかくの高精細の意味がない。そういう点から万人向けとはいえないが、WILLCOMでもそういうつもりで出したわけではないだろうから、ここは問題とはならないだろう。
Windows Vistaを搭載したことで、それなりに「重い」のではないかと思ったが、体験コーナー向けにチューニングしてあったからか(タスクマネージャを起動して実行中のプロセスやサービスを確認した程度で正確な比較はしていない)、思っていた以上にきびきび動いた。ただし、ほとんどアプリケーションソフトウェアを実行していない条件であったので、1GBのRAMでどこまで耐えうるかは確認できなかった(HDDが1.8インチのものなのでスワップファイルへのアクセスも遅いだろうし)。
マウスなしの操作は慣れていないので、いいか悪いかは何ともいえない。イメージとしては古のLibrettoのような操作感だ。ただ、間違いなくいえることはタッチダイレクト操作よりも劣るということ。一部操作のみワンタッチメニューが独自に用意されているが、このことからも明らかなようにタブレットバージョンで行った方がよかったのでは?と感じた。
キーボードはキーピッチはそれなりにあるが平面的なので、けっして打ちやすいとはいえないが、Advanced W-ZERO3[es]と比べればましである。ただ、両手持ちスタイルの時には、大きくない私の手ではかなり厳しかった。両手持ちスタイルと机上に置いたスタイルでは操作性が根本的に違うので、どっちつかずとなってしまわないようにすべきだろう。まぁこのあたりは手の大きさによって、評価は大きく変わるだろうから、私としては今ひとつだったと言っておく。
とりあえず、確認できたのはこんなところだ。邪魔なWILLCOMの人がいなければ、もっと色々試したかったが、鬱陶しいので確認したにとどめた。買うか、買わないか、についてはすぐ近くに置かれていた最近流行の安価な小型PC(WILLCOM D4の2倍くらいはあるが一般的には使いやすい大きさ)を見て、これが6万円しないと確認できたとき、そこまでしてWILLCOM D4を買うこともないだろう、と思った。しかも、世界初のAtom搭載という名誉も、発売延期によってMSI社のWind Notebook U100に実質抜かれてしまい、スペックはやや異なるが、それでも6万円しないのだから勝負あった感がある。
実機を見てさわって、そして同じようなポジションにある小型PCを見て、WILLCOM D4は大きくこける。そんな予感がした。
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