最近は一定年齢を経ても、いつまでも若くありたいという気持ちからか、バイオテクノロジの進歩によるからか、メディアの宣伝に踊らされているからか、はたまた別の事情からなのか、私にはわからない。だが、確実に言えることは、「見た目だけ」の若さにこだわるあまり、見苦しさが助長されていることに気づいていない(気づこうとしない)人が多いように思う。
例えば、近頃よく見ることができる女性のスカート風?の服。ファッションにうとい私なので正確な名称等は知らないが、ワンピース状の服を着、その下にジーンズのようなズボンを掃く形態。若い女の子ならとてもよく似合っているが、微妙な齢の女性(見立てでは30代後半以降)では見苦しいことこの上ない。単にボディラインを隠し、足を見せたくないだけでは?と見えてしまうのだ(本意はそうではないのかもしれないが)。
これを喩えて言うなら、中年の男性が流行りだったズボンを下方にずらして掃く形態をやっているようなもの、となるだろう。多くの日本人男性は短足で、その上少ない頭身のため、若い男性がやっていても見苦しいものである(あれは8頭身以上で足の長い人が似合うものである。より短足を強調するだけということになぜ気付かないのか)。だが、多くの中年男性は若い男よりも似合わないし、それどころか清潔感さえ失ってしまう(悲笑)。
つまり、何事にもTPOがあり、得手不得手がある。にもかかわらず、秦始皇帝の不老長寿訴求のごとく、見た目の若さを追求するあまり、却ってドツボに嵌り込んでいる。一定の年齢になれば、若い頃には似合わなかったものが似合うようになり、それが老けたなと思うからいやだという気持ちはわからないではない。
だが、現実は厳しい。いくら取り繕ったところで、真の若さには勝てるものではない。冒頭の例でいうなら、若い子はその若さという源泉から湧き出すパワーで、基本的に何を着ても似合うものなのだ。それを寄る年並みに勝てないにもかかわらず、あがき、そして見苦しい醜態をさらす。
人それぞれ、であり個人差があるのは必然なので、単純にすべてがあてはまるものではない。だが、多くのものはそうであり、例外は少ない。例外はあなたです!というのは催眠商法等に通ずる詐欺の常套手段である。自分で自分を騙すのは勝手だが、それがどういう結果を第三者に及ぼしているのか。考えたく…はないか(苦笑)。
妙齢って若い女性じゃないですか?
投稿情報: 名無し | 2007/05/04 12:46
ご指摘感謝です。
妙齢→微妙な齢
と修正しました。
投稿情報: XWIN II | 2007/05/05 08:36