最近、勘弁してほしいことがある。それは、我が国の内閣総理大臣の言動というか態度である。どうも、私の周辺にいる女性たちには不評なようで、何かというとすぐ引き合いに出され、すぐに不機嫌になってしまう(疲)。どうやら彼女たちは、あの態度としゃべり方が気に入らないようである。
「行ったか行かないかは、言わないことにしている」
「送ったか送らないかは、言わないことにしている」
本当にこう言ったかどうかは、直接見聞きしていないので何とも言えないが、これはうまくない表現である。例えば、浮気の現場を彼女に目撃され、それを追求されても「浮気をしたかしないかは言わないことにしている」とか、顔を真っ赤にして酒のにおいをぷんぷんさせて帰ってきたとき、「呑みに行ったか行かないかは言わないことにしている」などと開き直られたら、怒り心頭になることだろう。間違っても、私は恐ろしくてそんなことは言えない(苦笑)。
なぜなら、「~言わないことにしている」というのは、つまり「肯定している」という意味だからである。事実に明らかに反することであれば、「~言わないことにしている」とは言わない。限りなく黒に近い疑惑というレベルであっても、一般的に政治家は平気で明確に否定するが、はっきりしてしまっているものに対して否定をしたら、それはウソとなってしまうので、肯定しなくてはならない。だが、「~言わないことにしている」という表現を使えば、都合の悪いことは肯定したくない、がしかし、否定はできないので肯定も否定もしない、となるわけである。
つまり、我が国の内閣総理大臣は、都合の悪いことを肯定したくないが否定もできないので、古き日本の伝統である曖昧な表現を用いているのだ。だが、私の周囲にいる女性たちは、こういううぢうぢしたはっきりしない態度(でありながらやることをやって開き直っている)は大嫌いなようである。まだ、前任者の方がましというが、確かに組織のトップだったら、こういう言動はまずいだろうと私でも思う。
はっきりものを言わず、表だって何ら説明せず、やることだけはしっかりやる。しかも陰でこそこそと。万一、見つかっても「~言わないことにしている」と開き直る。確かに、女性ウケはしないだろうなぁ(実感)。それよりも何よりも、こちらにとばっちりが来ないよう、変なコメントや態度は勘弁してほしいと切に願う(苦々笑)。
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