京都御所は、御所内部は一般公開日以外は公開されて入ることはできず、その外苑となる公園部は犬も含めて立ち入りを許されているところである。その南西部に、江戸期からわずかに残される九条家屋敷の庭園跡が残されている。それ以外の屋敷等はすべて取り壊され、わずかにここを残すのみである(御所は別)。
このように九条邸跡と残されてはいるが、跡とあるように屋敷はない。わずかに庭園と茶室を残す程度であり、その庭園自体も外苑全体と比べれば、かなり小さなものでしかない。
しかし、わずかではあるが、その姿を偲ぶことはできる。是非、行ってみたい!という場所でないかもしれないが、往時の御所周辺を思うとき、それを見ることは大いに意味のあることだと思う。天気のいい時に見るのもいいが、小雨の降る中、池の上の橋上に佇んでみるのもいいかもしれない。
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