Windows Vistaがついに一般向けにリリースされた。Service Packを除けば、Windows XP以来、実にほぼ5年ぶりとなるWindowsのバージョンアップだが、巷の感覚では、「こんなに早くバージョンアップするなんて…」みたいな感覚らしい。Windows OSとしては、もっとも長いバージョンアップ間隔があいたにもかかわらず、だ。こういうところで、世間ずれを感じてしまう。
また、Windows Vistaとウィンドウズビスタ、あるいは単にVistaとビスタという表記についても、同じものをさしているにもかかわらず、まったく別物のように感じてしまうのも、おそらく世間一般とはずれているのだろう(苦笑)。ま、それをいうとマックというとMacintoshではなく、マクドナルドが世間一般だったという昔(今もか)もあったわけで。
にしても、Windows Vistaがリリースされることで、またしてもシステムリソースの問題が起こるのは由々しきことである。ここにいうシステムリソースとは、16-bit Windowsのしがらみであるメモリ管理の問題からのものではなく、本当の意味でのシステムリソース、つまり1GB以上のメモリ(RAM)を必要とするなど、2~3年前のPCを旧態依然たらしめる、高いリソース(資源)要求を意味する。世間一般の人から言わせれば、2~3年ほど前に出たばかりのものが、もう旧態依然のものとなってしまうのは許されるものではないだろう。そこで、2014年までサポート期限を延長するなど、少しでも風当たりを弱くしようと汲々の対応策を採ったわけだが、それでも世間一般の感覚とはかけ離れているようだ。
しかし、PC業界に長く居るものにとっては、何を今さらの世界である。一年前の新製品がサポートされなくなっても驚かないし、旧態依然となってしまうものもいくつも見てきた。今でも、毎年のようにバージョンアップを繰り返すアプリケーションソフトウェアも存在する。そのあたりの感覚のずれは、永遠に埋まらないような気がするのは私だけではあるまい。
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