無知であることを承知であえて言おう!
「モスバーガーの匠味十段復活を!」と。
昔は三度の飯がファストフードというなさけない時代があったが、昨今は不健康の象徴としてそういうところには行かなくなった。バイトしてまで味を研究しようとした気概もどこへやら、で、ファストフード店はほとんど行かなくなって久しい。しかし、例外としてモスバーガーだけは、たまぁに行くことがある。イメージ戦略が多分に含有されていると思いつつも、ファストフードなのにスローフード系というのもあるだろうか。いや、屁理屈はいい。単に匠味十段という、ハンバーガーらしからぬ、あれがよかったのである。
そんなこんなで、匠味十段を求めて、緑のモスバーガーに行ってみた。結果は、匠味十段は既に終了したとのこと。あとで後輩に聞いたところ、ニュース・新聞でも取り上げられていたとのことだったが、その時、私はそのことを知らなかった。とまぁ、それはともかく、現在の匠味は2種類しかなく、いわゆる匠味とそれにチーズが乗っているだけの匠味チーズのみ。選択肢が2つしかなければ、当然高い方の匠味チーズを注文した。
これまでの匠味は、14時以降で数量制限という条件が厳しく、昼時には遅すぎ、夕食ではもうおしまいという流れが多かったので、会議等が長引く、あるいは出張先で時間が不規則な時くらいしかチャンスがなかった。だが、今の匠味はそんな制限はなく、「限定」というキィワードは無縁となった。価格は600円前後と、安マック(Not Macintosh)とは比較にならないが、価格以外は平凡な匠味となったのか…。
そう考えている間もなく、匠味チーズ到着。ほとんど、普通のバーガーを注文するのと同じくらいしか時間がかかってない(若干はかかっているが、15分ほど待たされる匠味十段とは比較にならない)。作成時間も平凡となったようだ。誰が作ったかという案内もない。一緒に出されたのは、小さい紙きれ同然のパンフだった。
これで味が平凡だったら、もう匠味の価値はない。一応、ナイフ・フォークはついているが、いわゆるバーガー喰いできないことはない。匠味十段のように、バーガー喰いを見ただけで放棄させるようなインパクトもないのだ。一応、スーツを汚したくなかったので、出されたナイフ・フォークは使ったものの、結果的にバーガー喰いはできると確信した。
そうそう、肝心の味はどうだったか。余計なものが乗っていないので、ハンバーグを味わうにはいいかもしれない。だが、これは匠味と名乗るほどのものだろうか。私にとってこれは、匠味’(たくみだっしゅ)あるいは擬匠味(ぎたくみ)という印象でしかない。モスバーガーから本当の匠味は消えてしまったのだ。
聞くところによれば、モスバーガーは緑モスのさらなる強化版として、金モスというのが出てくるらしい。ここで、もう一度、匠味十段のような豪快なものを期待したい。多くの利用者が、こんなもの頼みたくても頼めないよ、という孤高の匠味が出てきてほしいものだ。
うちの息子も一回だけ十段を食べて、感動していました。
その後、新しい匠味を食べて「うまいけど、十段復活しないかな・・・」でした。
私もそう思いましたが、いつでも食べたいと思うものでもないし、採算を考えると厳しいのかな?
投稿情報: 志葉 京兵 | 2006/11/21 08:10
志葉先生、どうも。
プレスリリースによれば、採算というよりも需要に問題があったようにも読めます。確かに、一日で10個限定とかだと、利益率はともかく利益にはなりにくいと思いますし、話題づくりには貢献したということで切り替わったのかもしれません。
顧客が要求しているのにないというのも、クレーム処理の中で多かっただろうし、ファストフードなのに15分の待ち時間ってどういうことよ!
ってのもあったでしょう。
まぁ、それはともかく十段復活の会でも結成しますか(冗苦笑)。
投稿情報: XWIN II | 2006/11/21 20:53