最初は私のようなオールドタイプが可変モビルアーマーに搭乗できるか…いや、可変Mobile PCを使いこなすことができるのか不安だったが、却ってVAIO Z21よりもキーボード入力はし易いということがわかったので(例のデザイン重視で角が尖った本末転倒VAIO Z21とは違い、きちんと隅切りがされているだけでもありがたい。これが当たり前なのだが)、積極果敢に…といっては何だが、VAIO Duo 13 | red editionを利用している。で、今回はデバイスマネージャー編についで、CPU-Z 編をおおくりする。
CPU-Z バージョン1.65.0(x64版)の「CPU」タブの結果から見てみよう。かつては、マイクロプロセッサの型番まで出していたCPU-Zだが、今般のように派生バージョンがやたらと多いためか、「Intel Core i3/i5/i7 4xxx」と全部入り的な表記となっている。とはいえ、Specificationはシステム内部の文字列をそのまま参照しているので「Intel(R) Core(TM) i7-4650U CPU @1.70GHz」と詳細モデル名まで確認はできる。
ここで確認できる実際のプロセッサコアスピードは800MHz(測定誤差で表記上は798.16MHz)で、バススピードの8.0倍となっているが、これはLPM(Low Power Mode)で動作しているからである。Webブラウズであるとか、WordやExcelなどでドキュメントを作成しているような場合は、ほとんどの時間がこのLPMで動作し、重い処理になってようやく通常TDPないしConfigurable TDPによるモードに遷移する。
さて、ほかに気になる点としてはInstructionsで、MMX Pentium以降採用されるようになった拡張命令の種類の多さである。Pentium IIIのSSE以降は、対AMD社との独自命令競争の感も強く、次々次々と新命令が追加されたが、どれだけ実際に使われているのかは微妙というところだろう。
続いて「cache」タブ。これはマイクロプロセッサのL1、L2、L3キャッシュメモリの容量と仕様であり、「x 2」とあるのはDualコアだからである。
続いては「Mainboard」タブ。ここは、デスクトップPCやいわゆる自作PCと違って、情報量はあまり多くはない。チップセットのリビジョンナンバーやBIOSのバージョン程度が参考になるくらいだろう。
続いては「Memory」タブ。8GB搭載とされているメインメモリだが、ここでは7GBytesとなっている。これは8192MB(=8GB)よりも少ないためで、これよりも少ない結果、切り捨てられて7GBytesと表示されたと見る。
続いては「Graphics」タブ。なお、「SPD」タブは情報がまったくないためにスキップした。「SPD」タブほどではないが、ここでも情報は少なめである。プロセッサ内蔵GPUの情報は得にくいのだろうか。
では、ここでもう一度「CPU」タブを確認するが、先ほどとは違ってTurboブースト時の2.90GHz動作時のものを見てみよう。
2.90GHz(測定誤差で2893.17MHz)動作時においては、コア動作電圧も1.056Vと1Vを超えるものとなっており、発熱量も高くなるため、ファンの回転(風切)音がよく聞こえるようになる。とはいえ、VAIO Z21のそれと比べればそこまで五月蠅くはなく、よほど静まりかえった場所でなければ問題ないといえる。で、色々負荷をかけてみたのだが、Turboブースト時最高となる3.30GHzを見ることはできなかった。TDPの関係か温度の関係かはわからないが、よほどのことがないと最高クロックに到達させる方が難しいと感じた。
一方こちらは、定格の1.70GHz(測定誤差で1695.92MHz)動作。だが、なかなかこの定格クロックでとどまるようなことはなく、先ほど述べたように大半の時間は800MHz動作なのである。それでいて、特に引っかかりを覚えるようなことはない(少ないといった方がいいかもしれないが確証が持てない)ことから、これはこれで問題はない。むしろ、必要もないのに高クロックで回っている方が問題であり、それはMobile PCでかつバッテリ稼働だった場合は自明であると言えよう。
といったところで、今回はここまで。
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