日曜の朝、といえば、ずいぶん前から子供番組のラッシュが続くが、最近はまったく見ることがなくなっていた。で、今朝はたまたま「かいけつゾロリ」の後半から見てしまい、その流れでスーパー戦隊シリーズ第30作目となる「轟轟戦隊ボウケンジャー」を見てしまった。
その印象は、まぁ色々とあるが、まるで弱いものいじめの構図となっているように見えてしまった。あまり強くなさそうな敵、いつの間にかいなくなった戦闘員(的なもの)、5人以上のヒーローはいるがとても力を合わせて敵に対処しているようにも見えない。ロボット操縦のためだけの員数あわせのようにも見える。
と、こういった批判は、古くの特撮ファンの私にとっては、自ら発するものではなく第三者から受けるものだった。古くは、ゴレンジャーの頃からこういった批判はあり、当時の言葉に言う教育ママのような方々から「見てはいけません!」のような話は、私自身、幼少時代に受けていたものである。
だが、当時は子供だからというのもあるが、そうは思っていなかったし、実際、今朝視聴した「轟轟戦隊ボウケンジャー」は弱いものいじめとして叩かれないようなセーフティネット、つまり、敵の怪人(幹部)は単体だが、戦闘員などを加えれば圧倒的多数(演出上)であるとか、敵があまりにも強いので協力して戦わなければ勝てないという動機付けなどが、根こそぎ失われてしまっている。これでは、弱いものいじめだと叩かれても反論のしようがない。
とはいえ、時代は移り変わるもので、視聴者の意識も製作者の態度も変わるものである。30作も続けられている本シリーズは、流行というか何もかもに対して敏感な子供たちが主ターゲットである。だからこそ、様々な面で変わることは仕方がないが、最低限守るべきものはあると思う。そんなことをコーヒーブレイクの、刻、考えた。
最近のコメント